[Fire and Ice]

ベッドルームで群論を

Category

  • 日本語
  • 数学・自然科学
  • 情報科学/システム工学

お勧め

☆☆

著者

ブライアン・ヘイズ

出版社

みすず書房 (2010)

Review

本書は、原題 Group Theory in the Bedroom, and Other Mathematical Disversions という、著者が科学誌に書いた随筆を集めたもの。著者が、ベッド・マットのローテーションや時計、分水嶺など、日常の中から問題を見出し、数学的要素を考察した過程や発見を綴っています。数学問題の検討には、パーソナルコンピューターを使って検証する、いわゆる数学実験を古くから実践している一人です。主題として取り上げた対象の背景、歴史など、著者が調べたことが多く語られ、数学的な要素をスキップしても楽しめる内容です。

さらに本書の面白い点は、雑誌に掲載されてから読者や友人からの指摘や著者自らが発見した事実について考察しているところ。著者の、科学アーティクルに対する真摯な姿勢と、パーソナルコンピューターを使うことで、専門の数学者にしかできなかった検討や研究を楽しむ喜びが伝わってきます。本書の出版後の発見についても、著者のホームページで継続的に言及しているところも見逃せません。

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Last-modified: 2014-08-23 (土) 18:05:20 (3329d)