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Mad Science ―炎と煙と轟音の科学実験54

Category

  • 日本語
  • 数学・自然科学

お勧め

☆☆

著者

  • 著 Theodore Gray
  • 訳 高橋 信夫

出版社

オライリー・ジャパン

Review

著者は、Mathematicaの共同設立者であり、「世界一美しい周期表」の著者でもある、 Theodore Grayです。本書は、高温、低音、化学反応、電気を使った様々な54の実験を、 美しい写真で紹介しています。

多くは確かに危険ですが、きちんとした知識と設備を持っておこなえば、 可能な限り身近なやりかたでこれらを実現できる(かもしれない)実験です。 本書には、本当に危険なことには、「絶対危険」のハイライトが記してあります。

そのような危険な実験ですが、 館長の小学生時代に出会った子供向けの科学実験書に、 本書でのロケット実験やアーク灯など、 少なくとも本書と同じ実験が数点掲載されていました。 (残念ながら、その本はもう手元になく、アマゾン等で探すにもタイトルも分からない状態。どなたか知っている人があれば、教えてください。) ロケット実験は、小学校の科学部の実験で実際にやってみた実験で、いまでもはっきり覚えています。 おこなったのは、ロケット推進の実験ではなく、火山模型を作るのでしたが、 本書のロケットとほとんど同じで、 次亜塩素酸ナトリウムと砂糖を1:3で混ぜ合わせて、 砂で作った山の火山ドームに入れます。 そこに濃硫酸をほんの数滴垂らすと、煙と溶岩が出てくるはずです。 子供向けの本には、火山ドームから、溶岩がおだやかに流れでてくる様子が、 イラストしてあったのですが、実際には大噴火でした。火柱が屋根まで吹き上げ、 理科室中の他の実験者(小学生)は大喜び。 理科室の天井は、火山弾で真っ黒になりました。 理系の皆さんと飲みにいったときには武勇伝として語り、笑ってもらっています。 この本を読んでいれば、「絶対危険」であることを知って、 小学生は試みなかった実験かもしれません。

本書に掲載されている実験を通じて、私たちが日常使う多くの工業製品が、 どのような原理でできあがっているのかを理解するきっかけとなるでしょう。 そしてそうした原理と本書の実験の様子を見ると、 工業製品には、安全に量産し、安全に使うための、たくさんの努力や工夫が加えられ ていることが推察できます。そうした工夫のために、どれだけの苦労があったのか、考えずにはいられません。

自給自足をしたいと、農業や畜産をはじめる人もいます。 子供たちに、作物を作ったり、肉や魚の捌き方を教えることは、 物や環境を大切にする心を育てるとても効果があります。 一方で、現代の科学工業製品を自作することは一段ハードルが高いかもしれません。 本書を通じて子供たちと、現代にいたるまでの科学の発展について、 語り合ってみてはいかがでしょうか。

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Last-modified: 2014-08-23 (土) 18:02:57 (1735d)