Abstract Strategy Game Society 第14回 Abstract Strategy Game Society & The Game Party の記録 †![]() 開催日 2013年8月17日 場所 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室 記録 †第1部 Abstract Strategy Game Society 今回は、参加者考案のゲームに加え、まだあまり知られていない優秀な製品を2つ、合計7作品の発表がありました。 正規/参考出展
Macbethに続いて、Othello&ReversiがモチーフのHamletは、6色の面を持つキューブをころころ転がすゲーム。序盤の地の確保より、終盤に手番をリザーブするための、コンボが重要。 Beehiveは、山本さんの初期作品の1つ六角形のマスに、六角形の数字が書かれた駒を配置していく算数ゲーム。パズル要素が強い、短期決戦のゲームです。
土井さんによる、Troopers。Amazonsのように、相手の駒の移動先をなくしていく陣取りゲームです。ルールは明快で、囲碁のような戦略性が特徴です。やってみると、「相手の狙いが透けて見えるところ」、「その狙いをかわす手を見つける」、初心者でも局面の評価がしやすく戦略もさまざまでかなりはまります。 Glaisherは、前回のルールをほんの少しだけ変更しての再発表。ほんの少しの変更で、ゲームがずっと面白くなりました。とにかく、相手よりも早く対辺を結ばなければならないので、無駄な手は禁物です。
山本さんのKing of Ringsも、前回発表のゲームを微調整しての出展です。ボードサイズをコンパクトにし、持ち駒配置の場所をRingがあるところに制限したことで、ゲームが収束しやすくなりました。これらの工夫で、劇的に良くなったと好評でした。今回持ってきていただいたボードは、ほぼそのまま製品版にする予定とのことで、少し小さめのもの。たくさんのRingを獲得したときの操作性は、大型のボードと駒の方が扱いやすいとの感想もありました。 nestorgamesから購入できる、Murus Gallicus (Gallic Wall)は、西ヨーロッパ鉄器時代紀元の、「砦を守る強固な壁またはその構築手法」を意味していて、ジュリアス・シーザーの著述にも記されているそうです。相手陣地に素早くたどり着いた方が勝ちというレースゲームです。盤面中央で双方の勢力がぶつかり、アメリカンフットボールのラインをかいくぐるように、押し合いから隙をついて相手陣をめざします。
Kulamiは、4種類の長方形ボードを組み合わせて、ボードを任意に作り、駒を配置しながらそれぞれのボードを獲得するのが目的のゲームです。取りたいボードだけに着目しても、他の陣地を取られてしまいます。含みを持った手が好手になることが多く、戦略ゲーム好きに響く名作です。ボードの形がゲーム毎に変えられることも、とても面白いゲームです。 ![]() 第2部 The Game Party 優勝は、新福さん。2位が野村さん、大健闘です。3位は同率で、土井さんと正田さんでした。 優勝商品はBeehiveスペシャルエディション。商品が豪華だったので、皆さん力が入りました。 ![]() 第3部 Yet Another Game Party 今回から懇親会改め、アブストラクトゲーム以外のゲームも遊べる、Yet Another Game Partyを開催。アブストラクトゲーム考案に役立ちそうな、さまざまなゲームが紹介され、みんなでプレーします。夜がふけるのも忘れ、皆さんたっぷりとゲームを堪能いたしました。 Feedback †
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