Abstract Strategy Game Society 第17回 Abstract Strategy Game Society & The Game Party の記録 †![]() 開催日 2013年11月16日 場所 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室 記録 †第1部 Abstract Strategy Game Society 11月のゲームマーケットで、山本さんと知り合った方など含め、今回も多数の方に参加していただきました。 正規/参考出展
Check Mazeは、Positのように相手の駒を、階段状に配置する積み木で追い詰めるゲームです。縦横自由な距離動ける駒は、最初強力ですが、積み木によって、どんどんと狭い場所においやられていきます。この手のゲームは、「自分の動ける場所を広くしたい」「相手の動きを制限したい」など、指し手にプレーヤーの性格が如実に現れ、とても面白いです。積み木に間にある駒を取り出しやすくするために、駒をもっとノッポにするとか、ボードを大きくするなどの工夫があったらよいとの意見もありました。 山本さんの新作は、厳密にはアブストラクトゲームではないと言って持ち込まれたアッチャーハンドです。例によって、100均でみつけた素材にインスピレーションを感じて考案したアッチャーハンドは、ご推察のとおりUpperHandをモチーフにしています。しかしマーブルを、正方のグリッド内にしか配置できないUpperHandに対してアッチャーハンドは、グリッドの狭間にも配置できます。そのため、整頓された積み上げになるとは限らず、仮に安定しているような駒が積み上がることがあります。こうした駒は、新しい駒が配置されるときに、少し触れただけで、崩れてしまいます。このゲームの味噌は、この山崩れが負けというルールをもっていることです。物理現象が含まれているので、厳密にはアブストラクトゲームではないということにもなりますが、マーブルの大きさが均一であれば、安定状態は限定的なため、決定的なゲームととらえることもできます。仮安定状態の駒をうまく設置したトラップと、残りの駒と配置できる箇所を考えながら、相手より先に手駒をすべて出し尽くすゲームは、大人も子供も夢中になること必至です。
またまた土井さん、やってくれました。21世紀のThe French Military Huntとも言える○△□は、3種類の形状(○△□)駒が合体する仕組み、Alapoと同様に駒の形状が動きを暗示する要素を取り入れ、小さな盤面上に複雑な仕掛けが隠されています。このゲーム、簡単に必勝手順が見つかりそうで、すぐにはまったく答えがでません。近いうちに、コンピューターの助けを借りて解析してみたい作品です。 正田さんによると、1999年にOliver Deiserが考案発表のCLAIMは、あまり知られていないゲームとのこと。わかりやすいルールの陣取りゲームで、2~4人で遊べます。4人対戦が熱く、今回の研究会一番の人気のゲームです。オリジナルのボードは19インチサイズで、Chessのトーナメントサイズでしょうか、かなり大きくシンプルな作りです。木下さんは、自作の紙ボードと駒を持参してくださりました。こちらは、地の得点差がわかりやすく色分けする工夫がしてあります。
中島は、ひさしぶりに新作発表。 Pingは、Amoebaでも採用した駒の動きと、マンカラの要素組み合わせたゲームです。 モチーフ、アイディア、すべてが煮詰まってなかなか面白いゲームができない状態が続きました。思い切って、研究会で草案ともいうべきゲームを出展し、みなさんの意見を聞かせてもらうことにしました。 得点方式の修正、ボード形状についてのアイディアなどたいへん参考になり、次回には修正したルールで、面白さを高めます。 第2部 The Game Party ![]() 優勝は、渡邊さん。2位は土井さん、3位は正田さんと中島の同率でした。 優勝商品はSkyscraperポータブル版です。
第3部 Yet Another Game Party ![]() Qin(秦)、Square on Sale、Aquireなど、市販されているアブストラクトゲームもしくは、ほとんどアブストラクトなゲームを中心に多数のゲームをプレーしました。長時間のゲーム会で、最後はみなさんへとへとでした。 3部合わせて、8時間以上におよぶゲーム会でしたが、いずれのゲームも遊び検討に時間が取られて、正田さんが行ってこられた先月のエッセンの土産話を聞けませんでした。次回以降、詳しく話を聞かせていただきます。 Feedback †
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