Funagain Gamesで、このゲームを買う: HISTORY †QUARTOは、フランスのゲーム・メーカー Gigamic社から発売の、ユニークな四目並べです。フランス人クリエイター Blaise Muller の考案です。Gigamic社の設立が1991年で、QUARTOはGigamic社の初期からの名作です。 QUARTOは、ゲームの面白さやルールのわかりやすさはもちろん、木製のすばらしいデザインもプレーする人や観戦する人を魅了します。1989年(Gigamic社の設立以前)にフランスのおもちゃ製作の金賞を受賞して以来、数々の賞を世界各国で受賞しています。 BOARD & PIECES †4×4のボード上に、二人のプレイヤーが交互に駒を置いてゆきます。 次の四つの属性をユニークに組み合わせた16個の駒を使ってプレーします。
ゲームの開始時、(上の写真のように)すべての駒をボードの外に双方のプレーヤーからよく見えるところに置きます。
この作業を繰り返して、双方のプレーヤーは、目的の「QUARTO」を目指します。 GOAL †同じ属性の種類の駒が一列に4つ並んだら、並べたプレーヤーが「QUARTO」と発声して勝ちになります。(QUARTOの例: 白い駒が4個並ぶ, 背の低い駒が4個並ぶ, 四角い駒が4個並ぶ, 穴あき駒が4個並ぶ) 4つ並べたプレーヤーが「QUARTO」の発声を忘れて、相手プレーヤーに駒を手渡して、受け取ったプレーヤーが「QUARTO」と発声したら、発生したプレーヤーの勝ちになります。 もしも、4つ並んでいることに双方が気づかずプレーを続行したら、そのQuarto(四目)は無効で、ゲームを続行します。 Variants †上達してきて、引き分けが多くなったら一列に4つの駒が並ぶ勝利条件に加えて、2x2の正方形に同じ属性の4駒が並んでも勝利とする派生ルールを適用するとよいでしょう。 STRATEGY †ゲームのルールはシンプルですが、相手に指す駒を指定することが非常にユニークなゲームになっています。 人の見落としがゲームの決着させますので、対戦は断然、人対人に限ります。慣れない内は、見落としが多く早期にゲームが終了することが多いのですが、上達すると、ボードにたくさんの駒が埋まっていきます。 「QUARTO」ができる箇所が増えると、どの属性を持つ駒を相手に渡してはいけないか、逆にどの駒がくれば「QUARTO」かを記憶し確認しながらゲームを進めることになります。相手の「QUARTO」を積極的に避ける手は、自分の「QUARTO」のチャンスも遠のきます。安全策か、アバンギャルドな戦略かで棋風が分かれるゲームでもあります。他のアブストラクトゲームと同じく上級者は、局面をわかりやすくしないようにゲームを組み立てていきます。 Quartoは、Luc Goossens (1998)によって、お互いが最善手でプレーするなら、必ず引き分けになることが証明されました。参考 NOTE †Gigamic社は、欧米諸国を中心に、QUARTOの他にも木製のアブストラクト・ゲームを数多く出版しています。そのいずれもが、シンプルな中に、ゲームを手に取った感触や見た目の美しさを兼ね備えた秀逸な製品ばかりです。 Quartoは写真右のように、マグネットで金属盤に張り付くトラベル・エディションも発売されています。 木製のしっかりした駒を使ってのスタンダード盤のプレーが、このゲームでの対戦をもりあげますので、どちらか一つを入手するならこちらがおすすめです。 トラベル盤の駒も、小さいながらも木製です。スタンダード版にはない、持ち運び用のベルベット調巾着駒袋がついています。 Quartoは、アブストラクトゲームの中でも、nimなどと同じく対等な二人ゼロ和完全情報ゲームに分類されます。この種の先手・後手のプレーヤー間に駒/位置などのルールに手番以外の違いがまったくないゲームを、英語ではImpartial Game(= 公平なゲーム)と呼びます。詳しくは、参考文献/Winning Ways for Your Mathematical Plays Vol.1 - Vol.4をご覧ください。 SEE ALSO †
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