[San Ta Si]

Tile Chess

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HISTORY

Jason Wittman の作品、1999年にSteve Jackson Gamesからパブリッシュされました。

通常のChessのChessmenがタイルになって、定まったボードを使うことのないチェスの派生ゲームです。標準のルールで、2~6人までがプレーできます。標準ルールでプレーする限りは、いずれも完全情報ゲームになっています。

ルールは、Hiveに酷似しています。Hiveよりも、Tile Chessの発表、発売が先ですので、このゲームの発想は、Hiveの考案に影響を与えているかもしれません。

BOARD & PIECES

全ピースとパッケージ

ボードは、ありません。強いて言うなら机がボードの役目を担います。

便宜上、フィールド上に出されている、置かれたタイルの一かたまりをボードと呼ぶことにします。

製品には、各プレーヤー用にPawn 8個, Knight 2個, Bishop 2個, Rook 2個, Queen 1個, King 1個のタイルが6色 6セット入っています。

  • 準備
    Pawnをいくつ使うかを決めます。Pawnを使う数によって、ゲームの進行スピードが違ってきます。Pawnの数が多くなると、ゲームが長くなる傾向がありあmす。2プレーヤーなら8個、3プレーヤーなら6個、4プレーヤー以上なら4個がお奨めだそうです。

各プレーヤー、それぞれの色の駒を全て相手に見える状態でテーブルの上に置きます。 はじめにプレーするプレーヤーを決めて、順番は時計回りに進みます。

  • 配置
    配置は、自分の手持ちの駒を一つ選んで、対戦フィールド上に出します。 駒を出すには、次の条件を満たしていないといけません。
    • はじめの駒
      一手目はテーブルの中央あたりに出しましょう。
    • 次からの駒
      以降は、手は、先に出ている駒の辺か隅に接するように駒を出します。 出すときは、四角いタイルを敷き詰めていけるように、斜めに傾けて出したりしないようにします。
    • Kingは、最後に出します
      Kingを出す時には、Checkがかかっていない場所に出さなければなりません
  • 移動
    自分の手番で、各駒の動き方の制約を守って、一つの駒を移動させることができます。
    • 各駒の動きと移動についての共通ルール
      • Pawnを除いて、通常のChessと同じ動きをします。Pawnは、縦横の空いているマスに一マス。駒を取るときは、斜めに一マス移動します。
      • Bishop,Rook,Queenは、自分の駒の上と空いているマスの上を移動できます。
      • Knightは、相手の駒を飛び越えられます。
      • 移動後は、相手の駒を取る位置か、空いているマスに移動します。
    • Chessボードは分割できない
      必ず(駒が)接続したボードが一つだけ存在するようにしなければなりません。移動した結果、ボードが分断されてしまうような移動は禁止です。
    • Checkの場所への移動
      自らCheckされる場所へは移動できません。ただし、相手の効筋にKingが入っても、相手がKingを取ると、ボードが分断されることになるなら、Kingは安全です。そのような場所へは移動できます。
    • キャスリングとアンパッサンはありません
  • Passについて
    合法手がない場合に限りPassをします。CheckがかけられたPlayerは、Checkを解除できる動きを必ず取らなければなりません。Checkを解除できないなら、他に動かせる駒があってもPassになります。

GOAL

Checkmateはありません、Kingを取りきって*1はじめて、取られたPlayerが脱落します。*2

Kingを取ったら、取ったチームのボード上の駒はすべて、取ったPlayerの軍門に下ります。 わかりやすくするため、できる限り、取った人の色のタイルに置き換えるのがよいようです。

最後のKingがボード上に残った人が優勝です。

通常のChessと同様、誰も合法手のないStalemate、千日手、 プレーヤーの合意によって 引き分けになります。 その際必要であれば、Q=12, R=5, B=3, N=3, P=1点として、 残った駒の合計ポイントで順位をつけることができます。 *3

STRATEGY

Tile Chess 2 Playerでの大局

配置のプロセスから戦いは始まります。一般的にはPawnを先に、後に強力な駒を配置するのがよいでしょう。Pawnを一つリザーブしておき、配置の終盤にも出すことで重大な危機を回避することができることもあります。Bishopは、通常のChessと異なり、筋違いに配置せず、連携させるのも一つの作戦です。

移動においては、自分の駒の上を移動できる駒が多いことや、お互いの効きにより駒同士が守れるため、陣形はできるだけ固めておくのが有効です。

Kingをボードの端に単独でおくのは、攻撃対象になりやすくなります。

一見、Kingを追い詰めているようでも、ボードが分断してKingを取りきれない状況が生まれます。Kingだけでなく、目障りなQueenも同様に攻めきれない状況に、もどかしい思いをすることがあるでしょう。

画期的なアイディアによる、ユニークなゲームです。

SEE ALSO

Feedback

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*1 手番で一手を使います。手番Kingが取れても、他に有効な手があれば取らなくてもかまいません。
*2 四人将棋などにも見られるルールで、Multi Player Chessでは、自然なルールです。Four-Handed Chessなどのルールとも見比べてみてください。
*3 オリジナルルールには、千日手をStalmateと記述していますが、標準Chessで言う所のStalemateは、合法手がない場合はPassするルールが存在するため、生じません。

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Last-modified: 2021-09-12 (日) 23:20:19 (750d)