#ref(zork1.jpg,right,around) * DESCRIPTION [#xb56e3db] Zorkは、対話型テキストアドベンチャーの先駆的な作品です。 現在のアドベンチャーゲームは、視点を切り替えたり、画面上のオブジェクトをクリックしたりしながら、 謎やパズルを解いていくのものが多数ですが、Zorkのインターフェースは、文字とキーボードだけです。 ゲームへの指令には、自然な英単語の組み合わせでおこないます。自然なというところがみそで、まるで物語と 対話をしているかのように、ゲームが進行していきます。 英語を使うので、他の言語圏の人にはおもしろさの大半が伝わりません。 * HISTORY [#zdadfcdb] - [[Infocomのサイト>http://www.infocom-if.org/index2.html]] - [[オンラインでZorkなどのInfocomゲームが遊べます>http://www.xs4all.nl/~pot/infocom/]] - 同じながれを組むテキストアドベンチャー、adventureは現在BSD Gameパッケージとして配布されており、Linuxなどプレーできます。 1977年 Don WoodsがWillie Crowther の作ったオリジナル版を大幅に改善した ''Adventure''が流行しました。当時の、AdventureはFORTRANで記述されていました。 このAdventureに影響を受けて、当時MITのDynamic Modeling Groupのメンバーだった、 David Lebling, Marc Blank, Timothy Anderson, Bruce Daniels の四人が、Lispの継承言語MDLを使ってDEC PDP-10上で、1977年から1979年 にかけてはじめのバージョンのZorkを作りました。 そして、1979年にオリジナルメンバーの内三人他がInfocom社を設立し、Zork I, Zork II, Zork IIIなどを、 Apple II, Commodore 64, Atari, TRS-80, CP/M((MS-DOS以前、Intel 8080など8bitプロセッサで動作したオペレーティングシステム)), IBM PC などで発売しました。ZorkはInfocomから世界で初めて市販された、テキストアドベンチャーとなりました。 Joel Berez と Marc Blankは、Zork Iを動作させるために、Virtual Machineである、Z-Machineを開発しました。 Zork以降に発表された多くのゲームが、Z-Machineで動作する言語ZIL((Zork Implementation Language))で 書かれており、このゲームエンジン上で、Infocomゲームシナリオのゲームが遊べます。 Z-Machineは、Java, Unix, Windows他様々なプラットフォームで動作しています。 日本語版は、PC98用、Sega Saturn, PlayStationにZork Iが発売されました。PC98版は、忠実にオリジナルの良さを伝えた秀作でした。 Consoleゲーム版では、ゲームパッドを使ってテキストを入力させるため、ゲームがテンポ良く進まないのが難点でした。