[[Abstract Strategy Game Society]] * 第11回 Abstract Strategy Game Society & The Game Party の記録 [#q440e5f6] #ref(./00.jpg,right,around,nolink,60%,会の様子) ''開催日'' 2013年5月25日 ''場所'' 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室 #clear ** 記録 [#b2725eeb] #ref(./11.jpg,right,around,nolink,会の様子) 本会恒例となっていますが、北海道、富山、香川と、全国からたくさんの方々にご参加いただき、とても活況でした。 ご自分のゲーム会があるため、いつもは顔をみせていただくだけの草場さんにもフルでご参加いただいたり、ゲームはあまりプレーしないけど興味があると飛び入り参加してくださった方など、参加人数も増えて、会場もいっぱいになりました。 対象がニッチなゲーム・ジャンルなだけに、こうした研究会の存在意義を再確認させられます。次回は、オフィスの壁を移動して、さらに広いスペースを用意しないといけないかもしれません。⌣ ''第1部 Abstract Strategy Game Society'' 今回の発表は7件、いつもより1件あたりの発表時間を短くしないと、全部をカバーできません。 %%%正規出展%%% |時間|ゲーム|考案者|発表者| |14:00-14:15|回転四神将棋|渡邊さん|渡邊さん| |14:15-14:30|Twixt変種 - ピタゴラスのツイクスト Pythagorean Twixt|Alex Randolph/正田さん|正田さん| |14:30-14:50|CheGo|あいうエ夫さん|あいうエ夫さん| |14:50-15:10|無限軌道|あいうエ夫さん|あいうエ夫さん| |15:10-14:30|競棋(きょうぎ)|杉本さん|杉本さん| |15:30-15:45|[[Quantum Chamber]]|中島|中島| |15:40-16:00|Sky Scrapers (都市開発編)|山本さん|山本さん| #clear #br //#div(start,float:right,text-align:left,margin-left:5px,width:40%) //#div(end) #div(clear) |&ref(./01.jpg,nolink,回転四神将棋);|&ref(./02.jpg,nolink,Twixt変種);| |CENTER:回転四神将棋|CENTER:Twixt変種| 渡邊さんは、[[前回>Abstract Strategy Game Society/ASGS_Journal_10]]の「マクベス」に続く2作目。回転四神将棋は、駒の合体あり、方向転換ありの大胆な将棋派生ゲームです。野暮ったさ?満載な感じですが、合体によって強力な駒を作ることができる半面、取られるときも一回に2つの駒をとられてしまうなど、うまくゲームのバランスを取っています。また、5x8という縦長のボードを使うことで、強力な大駒の働きを巧みに制限しています。 Alex Randolphの傑作[[TwixT]]、60年代からずっと愛好家がいます。正田さんは、Twixtのブリッジを5の長さにした派生を考案しました。このゲームの名前は、「ピタゴラスのツイクスト Pythagorean Twixt」です。整数のピタゴラス数(3,4,''5'')である5であるため、オリジナルのルールよりもブリッジがかかる位置が増えます。ブリッジの長さも長いので、ゲームの決着が早くなります。そのため、もっとボードが広くてもよいだろうという意見がありました。また、ゴール部分も、オリジナルの1段ではなく、3段ぐらいあった方が自然なゲーム運びになると正田さんは考えています。 |&ref(./03.jpg,nolink,CheGo);|&ref(./04.jpg,nolink,無限軌道);| |CENTER:CheGo|CENTER:無限軌道| 富山から夜行バスで着ていただき、晩にバスで帰るという強行軍で参加していただいた あいうエ夫さんには、2作品を発表していただきました。 CheGoは、[[第5回>Abstract Strategy Game Society/ASGS_Journal_05]]の時の懇親会で、軽く披露していただきました。実際にプレーすると、[[Chess>Chess(欧米他)]]ほどプレー時間は長くありませんが、たっぷり20~40分は使いたいゲームです。[[Chess>Chess(欧米他)]]と[[囲碁]]を融合させているのですが、より[[囲碁]]に近い感覚です。Kingを取られないように、地を作り、相手の弱い(孤立した)駒を攻めながら徐々に地を広げていくというのが、不思議な感覚です。[[囲碁]]特有の、ルールの理解が難しい部分を解決できると入り口が広がりそうです。 あいうエ夫さんのもう1作品は、博物館で紹介していた[[Surakarta]]のボードにインスパイアされた作品。ボードの形状が特異で、見落としに注意が必要な駒の殲滅ゲームです。 |&ref(./05.jpg,nolink,競棋);|&ref(Quantum Chamber/quantum_1closeup.jpg,320x180);| |CENTER:競棋(きょうぎ)|CENTER:[[Quantum Chamber]]| 北海道からわざわざ飛行機で参加していただいた杉本さん。ちょっと遠慮がちに、考案されたサッカーをモチーフにしたゲームを発表。サッカーやフットボールをモチーフにした作品はたくさんありますが、その中でもずいぶんと忠実にモチーフを大切にした作品になっています。現在も、駒の数やボードサイズ、ルールについて検討しているとのことでした。もっと研究会でも時間を使って検討したい作品です。 館長は、長いスランプから抜け出てひさしぶりの新作、[[Quantum Chamber]]を公開しました。[[Amoeba]]と同じボードを使いますが、戦略性、ゲームバランス、テンポ、いずれも練り込んだ力作です。今後、研究会参加者のみなさんによる辛口のコメントを楽しみに、さらに練り上げていきたい本格的戦略ゲームです。重厚な戦略ゲームでありながら、一度理解してしまえば決して複雑ではないルールを、いかにわかりやすく説明できるか、模索しなければなりません。 |&ref(./06.jpg,nolink,Sky Scrapers);| |CENTER:Sky Scrapers (都市開発編)| [[第7回>Abstract Strategy Game Society/ASGS_Journal_07]]に山本さんによって、発表された、Sky Scrapers。その際の研究会で、初期配置を固定するのではなく、プレーヤーが任意に配置するところからゲームにしてはどうかという意見に、ボード(=地形)をさまざまに変形したバージョンを用意した派生ルールを紹介されました。プレーすると、こちらの方がずっと複雑で戦略的です。前作は、初期配置の性質上、自分の手に主に集中していればよかったため、パズル色が強かったのですが、地形上の優位な位置をどのように確保するか、駒の配置から悩めます。配置ごの手順で、大きく逆転してしまうこともしばしばあり、とてもスリリングなゲームになりました。 ''第2部 The Game Party'' #ref(./10.jpg,right,around,nolink,決勝トーナメント) パーティーの時間中もTwixT派生の検討に夢中だった富永先生が、首位になっていたのは意外。ゲーム数をいつの間にこなしていたのでしょうか。最近は、パーティーでの得点の取り方を心得ている人たちが、優勝商品を目指してしのぎを削っています。&bigsmile; それでも、初参加の方たちもまずまずの高得点で上位に食い込みました。とにかく、楽しんでたくさんのゲームをプレーしていただくのが上位入賞のコツであり、一番大切なことです。 富永先生、土井さん、古作さんが同点で首位。優勝は、懇親会場での延長戦を制した古作さん。決勝トーナメントは優勝商品は、山本さんのSky Scrapersのトラベル版。みんな、商品欲しさ?で、必死の形相で戦いました。&wink; #clear * Feedback [#zd90cbd2] &facebooklike(400x180,action="like",scrolling="yes",show_face="true",layout="standard",colorscheme="light",align="right",float="right",rlmargin="10"); #vote(うらやましい[1],次回は参加したい[5],興味ない[0],理解できない[0],とにかく飲みに行く[0])