[[Abstract Strategy Game Society]] * 第21回 Abstract Strategy Game Society & The Game Party の記録 [#vafc2562] ''開催日'' 2014年3月15日 #ref(./00.jpg,right,around,nolink,会の様子) ''場所'' 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室 //#clear ** 第1部 Abstract Strategy Game Society [#gabcbb9e] %%%正規/参考出展%%% |時間|ゲーム|考案者|発表者| |14:05-14:30|Battle of Heralds|Süli Ákos|山本さん| |14:30-15:02|Chain|土井さん|土井さん| |15:02-15:18|テトリセル|Stew Eucenさん|Stew Eucenさん| |15:18-15:48|ベクトル|木村さん|木村さん| |15:48-16:07|ふえ~る Fuer (Extension)|山本さん|山本さん| |16:07-16:10|Linja|Steffen Muhlhauser|中島| #clear #br //#div(start,float:right,text-align:left,margin-left:5px,width:40%) //#div(end) #div(clear) |&ref(./01.jpg,nolink,Battle of Heralds);|&ref(./02.jpg,nolink,Chain);| |CENTER:Battle of Heralds|CENTER:Chain| セルビアの11才の少年が考案したゲーム、Battle of Heraldsは、対戦フィールドと待機フィールドがある、あえて表現するならドッジボールのような環境でプレーする配列ゲームです。山本さんに、アイディアを送ってこられたゲームの原案を、少年と山本さんで、さまざま思案してルールを調整したものです。配列を作るだけでなく、特定の盤面になったら即死というルールもある、新しい発想に関心が集まりました。 土井さんのChainは、正方グリッド上でのコネクションゲームです。盤面が膠着して引き分けになる状態を防ぐ工夫が、配置したボードの行・列をローテートさせるという発想。コネクションゲームとしては、6×6という小さめのボードですが、行・列の入れ替えにより、盤面が変化し、見落としがないか気が抜けません。いつも辛口の参加者達からも、なかなか完成されたルールだと好評でした。 |&ref(./03.jpg,nolink,テトリセル);|&ref(./04.jpg,nolink,ベクトル);| |CENTER:テトリセル|CENTER:ベクトル| Stewさんは、4個1組の駒を2組、テトリス型の形を保ちながら変形・移動させる競争ゲームを考案されました。相手駒と、自分の駒がすれ違うポジションが戦略上重要です。複数の駒が1組になって、形が変わっていく様子は、単細胞生物が移動しているかのようです。パズル的な要素が特徴であり、新しい感覚のゲームです。 今回2度目の参加の木村さんは、カードを使うアブストラクトゲームです。カードは、自分の駒の移動や盤面上の特殊駒の機能を発動させるための指示に使い、相手と公開された情報です。小さなボード上で、相手の駒を先に押し出した方が勝ちというゲームですが、特殊な指示と単純な指示をどう組み合わせるかで、ゲームの進行が有利になったり不利になったりします。ボードサイズや、使えるカード、カードの再利用などで、様々なアイディアや、拡張キットなども作れると、たくさんのアイディアがこれからも出てきそうな宝玉の原石とも言えるゲームでした。 |&ref(./05.jpg,nolink,Extension);|&ref(./06.jpg,nolink,Linja);| |CENTER:Extension|CENTER:Linja| 前回雪のために参加できなかった山本さんは、新作Extensionを大型ボードで出展です。[[第19回>Abstract Strategy Game Society/ASGS_Journal_19]]にFred HornさんのDROMMELSを紹介した山本さんは、そのゲームからヒントを得てExtensionを考案しました。6 角のボードを配置しながら、自分の色の石を配置する配列ゲームです。自色の駒を4個並べるか、相手の色も含めて5個並べるかすれば勝ちですが、手番で合法手が無かったり、配置しなければならない石を配置できなかったり、6個の石が並んでしまったら負けです。6角のボードを配置する時に隣接する、すでに配置してあるボード上の辺と何辺で接するかで、置くべき石の数が変わります。ルールが複雑そうに見えるかもしれませんが、プレーしてみると、それぞれの制約は、ボードの形や石の配列等、図形的にも明確ですぐに覚えられます。勝利条件に、通常の配列と[[Impartial Game]]の要素の複数を取り入れることで、意外性とゲームの発散を防止する工夫は、これからのアブストラクトゲームの考案者にとっても重要な試金石になるアイディアでしょう。山本さん的にも納得のできのExtensionは、なかなかの秀作です。近日博物館に収録する予定です。&bigsmile; > 後日談&br; ゲームの名称について山本さんから連絡がありました。最終的に製品版は、日本語の名前で「ふえ~る」とするそうです。外国の方にも分かるように副題は(Extension)とするそうです。 < #clear ** 第2部 The Game Party [#ac5a06b9] #ref(./10.jpg,right,around,nolink,優勝の中島) 回を重ねる毎に、優れた作品が出てくる研究会ですが、今回は粒ぞろいの優秀な作品がたっぷりです。いずれのゲームも試してみたい参加者は、木下さんが持参してくださったアブストラクトゲーム数点も含めて、集中してゲームをプレーしました。その真剣ぶりは、アマチュア囲碁将棋選手権のようです。 今回の優勝賞品は、山本さんの新作Extensionのポータブル版。ゲーム会の開催日入りの限定品です。 優勝は中島、2位は木下さん。3位はStew Eucenさんでした。大人げないとの批判も気にせず&worried; 今回どうしても、Extensionが欲しかった館長中島は、全力で獲得に行きました。 #clear ** 第3部 Yet Another Game Party [#ac5a06b9] #ref(./11.jpg,right,around,nolink,ゴキブリポーカー) 第3部では、第2部で遊びきれなかったゲームに加え、ゴキブリポーカーなどのカードゲームも加えて、和やかにゲームを楽しみました。 #clear * Feedback [#mbeef32a] &facebooklike(400x180,action="like",scrolling="yes",show_face="true",layout="standard",colorscheme="light",align="right",float="right",rlmargin="10"); #vote(うらやましい[1],次回は参加したい[0],興味ない[0],理解できない[0],とにかく飲みに行く[0]) #vote(うらやましい[1],次回は参加したい[0],興味ない[0],理解できない[0],とにかく飲みに行く[1])