#ref(./posit2.jpg,right,around,nolink,Posit) * HISTORY [#r2e37e43] Positは、1990代前半?ごろにコンピューターゲームの作家としても著名な飛田伸一氏によって考案され、'''やのまん'''から発売されていた二人用アブストラクトゲームです。 現在は絶版となっていますが、絶版後に同人版として復刻したこともあるようです。 製品版の写真を[[徳永英司氏>徳永英司の世界]]よりご提供いただきましたのでご紹介いたします。&br; &ref(./posit_4package.png,right,around,zoom,nolink,Posit パッケージ,288x216); &ref(./posit_1closeup1.png,right,around,zoom,nolink,Posit,288x216); &ref(./posit_1closeup2.png,right,around,zoom,nolink,Posit,288x216); ページ右上の写真では、流通していた商品は絶版で、容易に入手できませんので、手近にあるアイテムを使ってゲームを再現しました。 2011年7月に、[[株式会社ロゼッタ>http://www.rozetta.co.jp/index.html]]が''[[CubeSieger>#f5e6dd74]]''としてApp Storeから、iPhone, iPod touch, iPad 向けのソフトウェアとして販売しています。Positの発案者が参加して、ソフトウェア版が製作されました。 #clear * BOARD & PIECES [#e885b62c] #ref(./posit1.jpg,left,around,nolink,Posit 初期配置) 6x6のボードを用いて、(赤駒、青駒)画面のポジションから開始します。 :キューブ ... ここ(写真)では、三色のチップ|オリジナルでは、キューブを一段ずつ任意の位置に積み上げていきます。積み上げは三個までです。色違いのチップは、二段目に白、三段目に青、四段目に赤を使って、区別しやすくしています。 #clear * MOVE [#q86fe442] プレーヤーは、一手ずつ交互に次の動作をおこないます。 + 自分の駒を動かす + 任意のところにキューブ/チップを置く 各駒は、同じ高さの地面か、一段高い地面に対し、Kingと同じ(縦横斜一マス)動きができます。 一度、段を上がると下に降りることはできません。また、ボード(なにも置いていないところ)を一段目と数えて、四段目に上がることはできません。 相手の駒を取ることはできません。 * GOAL [#ac6dcd8d] #ref(./posit3.jpg,right,around,nolink,Posit) 相手を動けなくした方が勝ちです。 #clear * STRATEGY [#n88143ad] #ref(posit4.jpg,left,nolink,around) 相手に迫るには、キューブ/チップを積み上げていきつつ、自分の駒で迫ることになりますが、これがすなわち自分も追い詰められていることになります。 次の手番で移動できる箇所がいくつあるか、その先はどうなるかを考えて進めます。次の移動の選択肢が少なくて、追い詰められているようでも、複数の分岐点があるところでは体を入れ替えることができます。体を入れ替える場所がいくつあるかが重要で、そこを潰すようにキューブを配置したり、自分の駒で塞いだりします。 もっとも重要なのは、駒が階を上がるタイミングの判断で、先に階を上がるのが不利になることばかりではありません。多くの場合、この判断でゲームの勝敗が分かれます。 また、終盤では一見無駄に見えるようなキューブの配置で逆転することがあり、単純に決着を読みきれそうですが、意外と読みきるのが難しいゲームです。 #clear * NOTE [#nfca3195] [[KingsTable / Tablut / Hnefatafl]] のように、非対称ではなく、双方同じ条件とゴールを目指します。 また、[[Amazons]]とも類似点のあるゲームですが、ゲームの展開がゆったりしています。 [[ダウンロードできるリソース>ダウンロードできるリソース#Posit]]にPositを印刷して遊べる盤と駒を用意しました。 #clear ** CubeSieger [#f5e6dd74] #div(start,float:right,text-align:left,margin-left:10px,width:202px) &ref(./cubesieger.png,nolink,CubeSieger); #div(end) ソフトウェア版のCubeSiegerは、[[ファミ通 Appの記事>http://www.famitsu.com/news/201107/26047413.html]]には、「%%%新感覚%%%のボードゲームアプリ」と評されているのが、オリジナルを知っている方にとっては⌣です。 このソフトウェア、ゲームの特徴である3Dの視点や操作を自然におこなえる工夫があり、ゲーム進行もとてもスムーズです。一般に、アブストラクトゲームをソフトウェアにしても、一局対戦しての勝ち負けだけで終わってしまい、繰り返しは遊ばないものです。CubeSiegerでは、対戦結果によって、Game Center内でプレーヤーのスコアが上がる仕組みや詰めモードによって、対戦の軌跡や上達を実感できるようになっています。 こうしたアブストラクトゲームの良質なソフトウェアが、アブストラクトゲーム愛好家が増えるきっかけになればと思います。 #div(clear) * SEE ALSO [#u2083035] #ref(posit5.jpg,right,around,nolink,Posit) #related #clear * Feedback [#u1caae51] &facebooklike(400x180,action="like",scrolling="yes",show_face="true",layout="standard",colorscheme="light",align="right",float="right",rlmargin="10"); #vote(おもしろい[23],役に立つ[2],興味ない[0],理解できない[1],やってみたい[2],食べてみたい[25]) #vote(おもしろい[24],役に立つ[2],興味ない[0],理解できない[1],やってみたい[2],食べてみたい[25]) //#pcomment_nospam(noname)