Abstract Strategy Game Society
開催日 2014年2月15日
場所 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室
2週間続けて、週末が大雪になりました。今回は、雪の影響で山本さんが参加できませんでした。
正規/参考出展
時間 | ゲーム | 考案者 | 発表者 |
14:13-14:28 | El Clasico, サイコロサッカー | 渡邊さん | 渡邊さん |
14:29-14:45 | ピンリバーシ | Stew Eucenさん | Stew Eucenさん |
14:45-15:04 | 波動リバーシ | Stew Eucenさん | Stew Eucenさん |
15:04-15:20 | stream (仮) | 土井さん | 土井さん |
15:20-15:47 | Slither | Corey Clarkさん | 正田さん |
15:48-16:03 | 秘密 | 秘密 | 秘密 |
![]() |
![]() |
El Clasico | サイコロサッカー |
渡邊さんが発表した2点は、山本さんのKing's Valleyからヒントを得たゲームです。 7x7のボードで、King's Valleyをやってみると、なかなか収束しないので、王の駒の代わりに、ボールを持った駒をゴールさせればよいというように工夫しました。サッカーがモチーフですが、King's Valley同様、中央を目指します。ゴール周辺に自駒を殺到させ、たくみなパスワークでゴールを決めましょう。
El Clasicoのボールを、サイコロに替え、ボールが移動する度に数が1ずつ増えていくルールにしたのが、 サイコロサッカーです。こちらは、前半、後半手番を入れ替えてプレーし、獲得した得点の多いプレーヤーが勝ちです。
![]() |
![]() |
ピンリバーシ | 波動リバーシ |
今回Stewさんは、リバーシの遊具を使ったゲームを2作品考案されました。
初期配置から、ボード上に全ての駒を配置して開始するピンリバーシ。ピンによって、着手した駒を固定していくことで、局面を収束させるアイディアです。はさんだ所を反転するリバーシの基本ルールはそのままですが、まったく異なった展開になります。今後、戦略や局面評価など、数多くプレーして検討したいゲームです。
初期配置は、一つも駒がない状態から開始する波動リバーシ。相手の駒に隣接する位置に駒を配置し、配置一から直線上の1列を反転するゲームです。合法手がなくなると負けになるため、駒数を気にせず、相手の合法手をなくすようにゲームを進める戦略が成立するかなども検討されました。こちらも、今後の検討が楽しみの作品です。
![]() |
![]() |
stream | Slither |
土井さんの新作は、水をテーマにしたstream (仮)、Hexボード上のコネクションゲームです。水源から、自分の2つの街まで水を引きます。土井さん自身も試行錯誤されているようですが、ボードの形状、初期配置などを工夫すると、面白くなるのではといった意見が出ました。
正田さんは、今回も面白いゲームを紹介してくださいました。 Slitherは、正方グリッドボードを使うコネクションゲームです。正方グリッドの対辺を接続するコネクションゲームを何の工夫もなく実現しようとするときは、Hexボードとは異なり、先手と後手のデッドロックを解決しなければなりません。 第15回で紹介された、Akronは同じく正方グリッド上でのコネクションゲームですが、3次元的な要素を取り入れて、この問題を解決した秀作ですが、Slitherは単純な禁じ手を設け、2次元のグリッド上で美しく解決しています。碁盤と碁石で遊べるゲームで、2次元のグリッド上だけに石を配置するので、盤面の見通しもわかりやすいゲームです。いい調子で攻めていると思っていても、相手の消極的に見えるような防御の手で、突然形勢が変わってしまうなど、慣れるまでは、局面の評価がなかなか難しいかもしれませんが、そうした局面評価の揺らぎもゲームの魅力の一つです。
![]() |
秘密 |
今回は、最後に1点、未発表の秘密のゲームをテストプレーしました。アブストラクトゲームではない、パーティーゲームですが、モチーフや遊具がとても面白く、子供から大人まで楽しめるゲームでした。
優勝は、土井さん。2位は3人が同率でした。 優勝賞品は、山本さんが来られなかったため、ミニチェスセットでした。