Abstract Strategy Game Society
開催日 2014年11月15日
場所 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室
Logy Games(山本さん)も博物館も、続く16日はゲームマーケットに出展です。準備もあり、第2部までの開催です。
正規/参考出展
時間 | ゲーム | 考案者 | 発表者 |
14:12-14:42 | The Blob | 土井さん | 土井さん |
14:42-15:01 | ネコリス | Stew Eucenさん | Stew Eucenさん |
15:00-15:25 | Adaptoid | Nestor | 所 |
15:25-15:40 | Try pas | 三浦久雄さん | 山本さん |
15:40-16:00 | Six making | Dorsonczky Jozsef | 正田さん |
16:00-16:30 | Callanish | Jose Manuel Astilleros Garcia-Monge | 正田さん |
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The Blob | ネコリス |
ひさしぶりの土井さんによる新作 The Blob。FIBONACCI, Steam Warsのルールに触発された、競争+Checkmateゲームです。 出展されたボードのうち、Hex形状のボードでは駒が減ってくると、ディフェンシブなゲームになります。攻められる時には、一気にチャンスをものにしましょう。コア(キング)の駒は、複数段重ねてしまうと動きが制限されるので注意が必要です。もう一つ、平行四辺形状のボードは、急戦策を取りにくいのでより戦略性が高まります。同じルールでもボード形状によってゲームがまったく異なりますので、複数のボードを用意して選んで遊ぶとか、ボードを組み立てられるような工夫があると面白いかもしれません。
Stew Eucenさんの猫シリーズ、ネコリス。テトリスのように、16個×2色のテトラキューブを4方から挿入して組み合わせていきます。相手に合法手がなくなるか、色に関係無く駒が2段目に1列並んだら勝ちです。前半の布石が、冗長なところがあるという意見がありました。1段目の配置でも、決着が着くようなルールを挿入するアイディアが出て、こちらのルールの方がゲーム全体に締まりがあるようでした。
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Adaptoid | Trypas |
Nestor Games一番人気*1のAdaptoidは、翌日のゲームマーケットで販売する異色のアブストラクトゲームです。攻撃アイテム(ハサミ)と、移動アイテム(足)を駒に組み合わせつつ、相手の駒を確保します。単純に駒を強力にするため、足やハサミを増やしていくと、自駒の周りに空間のない駒は窒息して死んでしまいます。じっくりと時間をかけてプレーできる、戦略が多様なゲームです。
京都の三浦さん考案のゲームは、Creator's Productsからパブリッシュが決まったゲーム。 三角形のボード上のペグソリティア的に駒を飛び越えて、得点を取っていくImpartialなゲームです。 合法手がなくなるか、3つある1点の駒のうち、最後の駒を取ったら負けです。得点の計算をしながら、相手の手を限定していく戦略が重要です。
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Six making | Callanish |
Six makingは、2013年にルーマニアの作家Dorsonczky Jozsef氏に考案されたゲームです。6個のスタックを作ったプレーヤーの勝ちというゲームです。駒の積み上げた数によって、Chessの駒のように、動きが変わるのが特徴です。Chessに馴染みのある人なら、ルールは簡単に理解でき、先読みもしやすく、複雑な勝ち手順や返し技が現れるところが魅力です。
Callanishは、ストーンヘンジがある町の名前で、Nestorからパブリッシュされているゲーム。9x9のボード上に、縦横5個の駒おければ勝ち(連続した5マスである必要はありません。)。手番では、すでに配置してある自分の駒を8方桂の位置に、新たに2つ駒を配置して分離していきます。(もとの駒は盤から取り除きます。)駒は、2段目まで積み上げることができますが、3段目までは積み上がりません。また、2段目に配置した場合、その駒を分離しなければならなくなると、途端に相手に手番が移動してしまいます。これらの性質を利用して、勝利の形を目指して戦う、じっくり考えさせられるゲームです。
正田さんと土井さんが同点1位で、3 and Cで決勝戦をおこないました。勝ったのは、正田さんでした。