Abstract Strategy Game Society
開催日 2015年1月17日
場所 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室
正規/参考出展
時間 | ゲーム | 考案者 | 発表者 |
14:15-14:40 | Tallest | 山本さん | 山本さん |
14:40-15:05 | Doublet | 土井さん | 土井さん |
15:05-15:35 | Discalation | Stew Eucenさん | Stew Eucenさん |
15:35-16:00 | Tour de France (仮) | 中島 | 中島 |
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Tallest | Doublet |
Tallestは、Skyscraperに中立駒を導入して、ボードサイズを小さくしたもの。 今年の山本さんのテーマは、小さなボードでしっかり楽しめるゲームをたくさん作ることだそうで、このゲームも同シリーズの一巻です。中立駒の活用が要で、Skyscraperよりも着手の選択の幅が広くなった分、ボードを小さくしても興を損なわないようになっています。Skyscraper同様に初期配置やボードの形に変化をつけると、もっと多くの楽しみ方ができそうです。
Double Sphearを使ったコネクションゲームDoublet。土井さん制作のこのゲームは、見た目も美しいゲームです。同色の球を結合した駒を使うCovalentと、相手の駒と自分の駒が結びついた駒で遊ぶIonicの2種類のルールを発表しました。球が結合したPoliominoであれば、斜めに配置できることが考案のヒントになったそうです。土井さん自身も言っているように、Ionicの方が小さなボードでも逆転要素があり、最後の最後まで楽しめるようです。ぜひ、商品化を実現して欲しい魅力の作品でした。
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Discalation | Tour de France |
Stew Eucenさんは、3x3の小さなボードの中に巧みなアイディアを持ちこんだ競争ゲームを実現しました。 ハノイの塔の3Dの駒配置の仕組みを取り入れることで、小さなボードでも複雑な局面変化が楽しめます。
中島は、前回暫定版を評価したTour de Franceのボードを変更して再び検討をしてみました。 前回のボードに対して、抽象度、対称性を考慮したものにしたことで、戦略が立てやすくなった反面、前半のリードを逆転させる要素と、後方に取り残された駒が活用されずに残ってしまう問題が見つかりました。参加者から多くの意見が出され、ボードの工夫と、着手の制限を工夫すれば、おもしろくなりそうです。
優勝は、古作さん。圧勝でした。2位は、宮本さん。3位は、同点でStewさんと山本さんでした。
今回も第3部は、第2部を延長して、参加者のみなさんに持ち込んでもらったゲームを楽しみました。 ゲームプレーとゲーム制作の楽しさの違いについての議論や、ゲームの種類による得手不得手などの話題にに花が咲き、あっという間に時がたってしまいました。