Abstract Strategy Game Society
開催日 2015年9月19日
場所 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室
正規/参考出展
時間 | ゲーム | 考案者 | 発表者 |
14:19-14:47 | Territory | 山本さん | 山本さん |
14:47-15:33 | 歪碁 | 土井さん | 土井さん |
15:33-16:05 | ここせここせ | 大沼さん | 大沼さん |
16:05-16:30 | ひとでの碁 | 大沼さん | 大沼さん |
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Territory | 歪碁 |
山本さんは、青梅の骨董屋で入手した、象のフィギュアをたくさん使ったレース+押出しゲーム。山本さんとしては、珍しく具体的なモチーフを持った作品です。ボードの大きさや、駒の働き、地形効果など、試行錯誤の途中ですが、研究会らしい検討ができました。
土井さんは、このところキューブを積み上げ、ターンテーブルを回して底面を除く270度をフル活用する3D作品がお気に入り。今回は、木製キューブを加工して磁石が張り付くようにした3次元囲碁です。囲碁の強い古作さんとStewさんがはじめに検討したところ、囲碁を知っているひとほど混乱が生じる傑作だと判明。
2人の指し手も、感想戦よろしく狙いを解説しながらおもしろい掛け合いになっています。盤の形状を作る所から始めるゲームで、盤がそれほど大きくないにもかかわらず、毎回異なるゲームを楽しめます。キューブを積み上げた3D盤ですが、トポロジー的には接続点が均一ではない2Dの盤面です。でも、この3Dの感覚が人間の思考を混乱させる効果が抜群。またしても傑作です。
同様の遊具を使って、5目並べや4目並べも検討しましたが、配列ゲームには少しボードが狭いようでした。
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ここせここせ | ひとでの碁 |
遠方の旭川から初参加の大沼さんは、自ら工作した2作品を出展。
1点目は、5x5のボードのそれぞれのマスに5色のいろが均一に配置されたボードを使うレースゲーム。自分の指し手が次の相手の指し手を制限する仕組みです。基本構想がとてもおもしろく、中盤まで差があるようでも、終盤は接戦になることも。ゲーム全体の進行をスピードアップする仕組みや、終盤逆転の要素、ゲームが確実に収束するような制限が加わればよりよくなるだろうと、さまざまな意見が出されました。
2作品目は、星形の駒4色を使った4人対戦のゲーム。グリッドのない自由な平面に駒を配置していき、得点を競い合います。駒の形状やでき、配置するときの微妙な力加減など、マニュアビリティに課題がありましたが、手番が後のプレーヤーにも損が少ない得点方式などユニークな発想がいっぱいです。
優勝は、山本さん、2位はStewさん、3位は中島でした。優勝のメダルは山本さんから、遠方から初参加の大沼さんに送られました。
第3部は、会場近くのピッツェリアで酒宴となりました。