Abstract Strategy Game Society
開催日 2016年3月19日
場所 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室
今回は、ゲーム学会全国大会の会場とビデオ会議システムで接続しての開催です。高松から、富永先生、林先生、植野先生に加え、多くの学生も参加してくれました。もちろん、スペインではネスターがこちらの映像を見ながらチャットで参加しています。東京の会場も、若者3名に年配の方々も含めてとてもバラエティーに富んだ会になりました。
今回は、発表件数が多く第1部の時間が大幅拡大となりました。
正規/参考出展
時間 | ゲーム | 考案者 | 発表者 |
14:05-14:39 | 名前はまだない | 山本さん | 山本さん |
14:39-14:55 | 跳んで点取りゲーム | 関場さん | 関場さん |
14:55-15:27 | 4x4マス 1・2・3ならべ | 関場さん | 関場さん |
15:28-15:55 | Trilath | 川崎さん | 川崎さん |
15:55-16:32 | アクエス | 時田さん | 時田さん |
16:32-17:15 | 毒ガス塹壕戦ゲーム(改) | オフ会王さん | オフ会王さん |
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名前はまだない |
山本さんの新作は、まだ名前がありません。他のゲーム用に三角形のボードを作ったので、それを利用して新しいゲームができないかと挑戦したのが、今回の作品。結局三角形ではなかなかまとまらなかったそうで、2つの三角形を切り取って菱形のボードにしました。山本さんテイストがはっきり出ている、駒が相手陣に入ったポジションで得点が確定するタイプの競争ゲームです。小さなボードで、素早く決着しそうですが、しっかり考えないと、なかなか勝てません。
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跳んで点取りゲーム | 4x4マス 1・2・3ならべ |
関場さんの2作品は、同じボードと駒を使って遊べるゲームです。跳んで点取りゲームは、古典ゲームのアルケルク的に跳び越えて駒を取るゲームですが、駒に数字が振ってあって、それが得点になります。初期配置が決まっていないので、配置フェーズから開始します。この配置がかなり重要です。
4マス1・2・3ならべは、自分の駒が直線に1-2-3の順で並べば勝ちというゲーム。こちらも、配置フェーズから戦いが始まります。周囲を完全に囲まれている駒は、任意の空きマスに移動できるのが不思議な感覚。お互いが守りに入るとゲームが長期化することもありますが、うっかりしているとあっという間に決着します。
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Triath | アクエス |
高校生の逸材 川崎君のTrilathは、Yavalathの遊具を使って遊ぶ5目並べゲームです。2バージョン、ルールを考えてくれました。これが、なんと秀作で館長、正田さん等が、「(あの名作)Yavalathを超えたか?!」と大絶賛。特に、派生ルールとしていた、相手の駒も置けるルールは何度もやってみたく なる秀逸なゲームです。ひょっとすると、このルールではボードサイズを大きくした方がさらに広がりが期待できるかもしれません。
アクエスは、時田さんのnim型ゲームの新作。おいた駒ででき上がった形で、得点が異なります。全部の駒を置ききるまでプレーして、得点の多い方が勝ちです。終盤は、さまざまな複合得点が生じたり、うっかり減点を見落としたりとなかなか緊張します。
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毒ガス塹壕戦ゲーム |
オフ会王さんの毒ガス塹壕戦ゲームは、ボードサイズを7x7と小さくして出展です。これによって、ゲーム時間が短くなりました。ボードが小さい分、毒ガスの威力が増したようです。
第1部の延長で、第2部は時間短縮となり、ほとんどの人が対戦数不足で低得点にとどまりました。そんな中、自作のゲームでたくさんの人と対戦した関場さんが、ダントツの高得点で優勝です。2位は小山君、3位は中島でした。
第2部で時間が足りずにやり残したゲームを、第3部では多数、しっかりと遊びました。
翌日が柏でゲーム会の正田さんは、五反田に宿泊。電車がなくなった頃に、ワインバーで中島とVeletasを対戦しました。