Abstract Strategy Game Society
開催日 2016年5月28日
場所 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室
5/21の第3土曜日は、草場さん主催のなかよし村に出張アブストラクトゲームの会の開催でした。おかげさまで大変好評でした。 今月は、第4週の開催です。
正規/参考出展
時間 | ゲーム | 考案者 | 発表者 |
14:05-14:25 | ミリンダー | 時田さん | 時田さん |
14:25-14:50 | e-SOLO-e研究 | 山本さん | 山本さん |
14:51-15:04 | Amoeba研究 | 中島 | 中島 |
15:04-15:28 | ハチの巣囲碁(改) | 関場さん | 関場さん |
15:29-15:53 | The Game of Ancient Kingdoms | G. E. N. Tinley, Francis Tresham | 正田さん |
15:55-16:15 | Ra | Marco Donadoni | 正田さん |
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ミリンダー | e-SOLO-e |
以前にも発表があった、アミダゲームを大工作してきた時田さん。2Dの作品も作成したのだそうですが、やはり3Dにすることで、対称性が綺麗になりました。ゲームプレーも、平面上での対戦よりも違う頭を駆使しなければなりませんので不思議な気分です。2人プレーが主体ですが、3人でもかなり遊べるゲームになっています。もう少し、ゲームボード?が大きい方が、決着が長くなり良いかもしれないとの意見がありました。
山本さんは、このところ人気のe-SOLO-eの研究成果を発表です。南雲さんから、先手がパワーゲームで押し切ることができるのではないかとの指摘に、後手番の返し技を見つけて、ルールの改訂をしなくても問題がないことを確認しました。3並びと4並びの絶妙なさじ加減がうまく働いています。
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Amoeba | ハチの巣囲碁 改 |
ゲーム会が開催される直前にBoadGameGeekで、Amoebaのルール改訂の提案がありましたので、実際にプレーして検討してみました。 チェックメイト以外の時に、動けなくなるスタックを作る手は禁じ手という上級者ルールです。複数の人に検討してもらったところ、「別のゲームとして面白そうだ」、「上級者向けのルールだ」、「意外にも、制約が強くなりゲームが長くなる」などの評価がありました。継続して検討しようと思います。
関場さんは、今クラウドファンディングで製品化を試みているハチの巣囲碁の改良をしてきました。対称形を捨て去ったボードにすることで、天元が極端に有利な部分と、境界線の奪い合いだけになってしまう単純さの2つの問題点を克服しました。このボードの方が、相変わらずコウが生じないスピーディーなゲーム展開はそのままで、盤面も広く囲碁らしい勝負になります。
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古代王国のゲーム | ラー |
正田さんは、自身のコレクションから2作品。どちらも、ずいぶんと年季入りのパッケージです。
まずは、アブストラクトには珍しい、3人どころか最大5人まで遊べるボードを使わないタイルゲームです。自分のタイルをすべて連結すれば勝ちと目的は明快ですが、複数人の思惑でなかなか計画通りには進みません。2人プレーよりも3人ぐらいの多人数の方が面白そうです。
2つ目は、アイスホッケーのような感覚の競争ゲームです。ゴールに入る駒が多いほうが高得点で、先に相手に2点差以上をつけて6点以上獲得した方が勝ちです。すぐに駒が衝突しあうので、いくつか定跡を作ることができそうです。
いずれのゲームも、もう少し時間をかけてプレーしてみたい良作でした。
優勝は、時田さん。2位は川崎君、3位は正田さんでした。優勝者には副賞のクロスワードパズルが送られました。