Abstract Strategy Game Society
開催日 2015年11月21日
場所 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室
翌日がゲームマーケットなので、第2部までの開催です。山本さんは、出展の準備に追われ残念ながら欠席です。
正規/参考出展
時間 | ゲーム | 考案者 | 発表者 |
14:00-14:24 | Sorel | 時田さん | 時田さん |
14:24-15:15 | Twigs | Nestor Romeral | 所 |
15:15-15:24 | ミニアミダ | 時田さん | 時田さん |
15:24-15:59 | World's Best Abstract Strategy Games - The Classic Collection - Vol.1 | - | 所 |
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Sorel | Twigs |
時田さんは、キューブを積み上げる陣取りゲームを工作してきました。研究会でも何点か出たこの手のゲームですが、キューブを置くときに、隣接するキューブを回転させるというのが新しい発想です。回転させる方向や複数隣接するキューブがある場合に回転を選択できるので、配置するキューブの面をどちらに向けるか悩ましいゲームです。先手の優位性について議論がなされました。今後の検討の結果が気になります。
Twigsは翌日のゲームマーケットで博物館が販売するため、事前の検討も含めての出展です。TwigsはNestorの今年の新作。特徴的なHEX形状に5辺が接続した-すべて形状が異なる-Twigを使って遊びます。基本ゲームはTwigで囲まれた領域を奪い合う陣取りゲームです。ルールはDots and Boxesと同様、囲んでいる辺のうち自分の色の辺の数が多い方の陣地になります。相手のTwigをなるべく陣地を囲まない、無用に多くの辺を使って囲んでいるなど、無駄な状態に導くのが勝利のポイントです。
Twigsは、他にも接続していった時の突端の数の多さをできるだけ多くするパズルなどがルールブックに記載されています。研究会では、それを対戦ゲームにするアイディアを実践してみました。時間制限を設けたり、配置する領域を決められた形状、面積の中に限るなどすると、とてもおもしろいゲームになります。このアイディアは、早速Nestorに伝えて公式ルールに入れてもらうようにしましょう。
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ミニアミダ | World's Best Abstract Strategy Games Vol.1 |
ゲームマーケットのため、出展数が少ないことから、時田さんは次回以降の出展を計画していたゲームの原案を急遽発表しました。実物は3次元のパズル形状の遊具を使うようにするそうですが、紙と鉛筆で遊べる構想です。ミニアミダ、言ってしまえばアミダを対戦ゲームにしただけなのですが、引ける線の数やポイントに制限を付けることで、思考力が重要なアブストラクトゲームになっています。原案では、3本のくじを1対1対戦で当たりに導く方式でしたが、「当たり-はずれ-はずれ」で両対戦者がいずれもはずれてしまうことで引き分けになってしまう可能性がありました。研究会では、これを「1点-2点-3点」とすれば、引き分けの生じないゲームになるという案が出て、問題が解決されました。
このゲーム、すでにありそうでいて、でも新鮮なおもしろいゲームです。次回の立体に工作した作品の出展が待ち遠しいです。
World's Best Abstract Strategy Games Vol.1 は、ゲームマーケット2015秋ではじめて販売を開始するゲームアーカイブブックです。15種類のゲームが入っていて、本がそのままゲームボードになります。古今東西あまり認知されていなくとも良質なゲームを厳選しました。マーケットでは、特別に駒もセットにしたものも販売します。
第2部からは正田さんと、友人2名が参加して、人数が増えました。おかげで、なかなかの盛り上がりです。
優勝は、土井さん。2位は惜しくも1点差で時田さん。3位は中島でした。