写真のGalactic Takeoverは、Binary Artsから発売された、二人用の陣取りゲームです。 Dots and Boxesという有名な紙と鉛筆を使って遊ぶゲームを商品化したものです。
オリジナルのDots and Boxesは、1883年ごろに、フランスの数学者Edouard Lucasか彼の大学の学生によって開発されました。オリジナルの名前は、"Pipopippette"だそうです。
ルールの異なる派生ゲームが多数存在します。
参考文献/The Dots-And-Boxes Game= Sophisticated Child's Playに詳しい研究が紹介されています。
このゲームを紙と鉛筆で遊ぶ場合、正方格子の交点に点を打って置きます。 大きさは、任意ですし、形も正方形、長方形でなくてもかまいません。 Galactic Takeoverの場合は、写真のように、はじめに記す交点の数で言うと 4x4点になります。
駒(...と言えるか)は、交点を線で結ぶ直線です。Takeoverでは、黄色い駒が直線の役割を果たします。
各自の手番に、直線を一箇所任意の隣接する交点を結ぶ形で引きます(斜めはだめ)。 線を引いた結果、もっとも小さな正方形が完成したら、線を引いた人が、その正方形の所有者になります。正方形に自分の印(イニシャルなど)を書き込みます。Takeoverでは、自分の色(紫か赤かを事前に決めておきます)の円盤を置きます。
自分の順番で正方形ができたら、続けてもう一本線を引きます。この時、また正方形ができれば、自分の領地になり、繰り返し線を引いていきます。
すべての線を引き終わったところで、領地の数を数え、多く領地を取った方が勝ちです。
このゲームは、点の数を多くした広いボードを使うこともできますし、特定のDotsを除外してしまうなどボードの形状や大きさを任意に設定できます。
参考文献/The Dots-And-Boxes Game= Sophisticated Child's Playには、いくつかのバリエーションが紹介されています。
初期状態で数本の線が引いてあるボード
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Swedish game | Icelandic game |
三角形の領地を作るようにするバリエーション
3辺まで結んだ正方形をどのような形で残すと、いくつの連鎖を獲得できるか考えましょう。
有名なアメリカのパズル作家Sam Loydが1914年にCyclopedia of Puzzlesに勝つための戦略を記しています。その後、1982年に数学的に解析、参考文献/Winning Ways for Your Mathematical Plays Vol.1 - Vol.4に掲載されました。
このゲームは、Impartial Gameに分類できます。
ダウンロードできるリソースに印刷して使えるDots and Boxesのボードを用意しました。