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共立出版 (ナノピコ教室 1990/3) (続ナノピコ教室 1991/3)
bit誌の人気連載、プログラミングを組む上でのアイディア・工夫を問う設問に、 読者が解答を送り、誌上でレビューをする形式の「ナノピコ教室」から編者二名の出題を中心に、問題と解答を再掲編集した単行本です。高校生のころは「大学への数学」の学力コンクール、情報科学を学んでからは「bit」のナノピコと、 学生時代に夢中になって挑んだ人も少なくないのではないでしょうか。
本書では、多数ある出題の中でも、 特定のプログラミング言語に依存しない問題が選ばれていて、 数学パズルとして取り組んでも面白いものばかりです。 アルゴリズムの工夫や、プログラムの効率を考慮することの楽しさを教えてくれます。
仕様どうりの機能を実現すればよい、という姿勢の職業プログラマが増える昨今、 プログラムを書く上で大切なことが何なのかをもう一度考え直させてくれます。