李祥甫(David H.Li)
Premier Publishing
Chessの起源はインドとする説が一般的ですが、著者は中国が起源であるとし、英語圏の学者「クラブ」にたった一人で立ち向かった。英語のペンには屈しないぞ!と宣言しています。 当館の知る限り、英語で表された書物の中で、Chessを「中国起源」と主張しているのは、本書だけです。出版後の批判・反論については十分予想済みのようで、むしろ論調はかなり好戦的です。 13世紀以降に著された西洋文学におけるChessの起源研究を数多く挙げ、ひとつひとつについて彼の調査結果を記すことに丸一章を割き、その後、中国での発明、発明後の発展について、アジアの将棋を紹介しつつ議論を展開しています。