Abstract Strategy Game Society
開催日 2014年9月20日
場所 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室
考案されたゲームの出展が2作品と、いつもよりも少なかったため、じっくりとゲームの検討ができました。
正規/参考出展
時間 | ゲーム | 考案者 | 発表者 |
14:09-14:45 | Command | 山本さん | 山本さん |
14:45-14:56 | Cat's-eye contact | Stew Eucenさん | Stew Eucenさん |
14:56-15:36 | FIBONACCI | T. F. E. Naylor | 正田さん |
15:36-16:00 | Mana | Claude Leroy | 中島 |
16:00-16:00 | Gyges | Claude Leroy | 中島/土井 |
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Command | Cat's-eye contact |
Commandは、山本さんが交流のある、Martin H. Samuel氏のMozaicからヒントを得て作ったゲームです。5目を2箇所並べるか、3x3の正方形を作れば勝ちというゲームです。Mozaicは、運の要素があるのですが、Commandではアブストラクトゲームにする工夫として、QUARTOのように相手の着手を指定する仕組みを取り入れました。できたてのゲームで、ルールの調整をしながらの検討となりました。
立体Poly-ominoパズル対戦シリーズを続けているStew Eucenさんの新作は、「Cat's-eye contact」。合法になる配置を見つけながら、立体駒を置いていきます。途中の局面評価がしにくく、終盤一気に決着がつきます。
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FIBONACCI |
正田さんが紹介するFIBONACCIは、相手のCenterpieceを取り囲むことが目的のゲームです。手番で動かす手の数が、いくつかの条件で変わっていきます。大きな盤を広げた時には、終局までかなりの手数がかかるのでは?と思ったのですが、最大で6手を1手番で指せるようになるため、非常にスピード感のあるゲーム運びです。自分の駒同士をうまく連携させて、相手のKingを攻め上げることが重要です。
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Mana | Gyges |
博物館から2点、Mana, Gygesの紹介です。いずれも、Claude Leroy氏による作品です。Manaは1987年、 Gygesは1985年にConcours International de Createurs de Jeux de Societeで大賞を受賞しています。
Manaは、ボードの状態と、先の手番のプレーヤーが指した手によって、指し手が制限されるのが特徴です。Gygesは、相手の駒と自分の駒の区別がない、競争ゲームです。
いずれのゲームも、手が見える人にとっては、局面評価や先読みもできて、戦略的なゲームですが、特徴的なルールが新鮮さを感じさせます。
今月の副賞は、豪華?洋菓子。優勝は、正田さん。2位は土井さん、中島が同点でした。