Abstract Strategy Game Society
開催日 2016年6月18日
場所 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室
正規/参考出展
時間 | ゲーム | 考案者 | 発表者 |
14:05-14:50 | Vault | Nestor | 正田さん |
14:50-15:21 | ツインバグ | 時田さん | 時田さん |
15:21-16:04 | Ploy | Fred Thibault | 中島 |
16:04-16:40 | Queen's Guard | 不明 | 中島 |
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Vault | ツインバグ |
Vaultはつい先日Nestor GamesでパブリッシュされたNestorの新作。ボードは、Amazonsやチェッカーボードを使って代用しました。自分の駒を軸に、点対称の位置に一気に飛び越えられる新しいルールを採用した競争ゲームです。検討では、先手有利をどのように解消するかが焦点になりました。そもそも、パイルールがあるのですが、あまり機能しないかもしれません。ライブでスペインから参加のNestorによると、序盤後手は包囲網を敷いてカウンターを狙うのだとか。Stephen TavenerによるAiAiで研究するとよいとのこと。研究会での検討では、後手の2段目5段目は先手の標的になりやすいので、そこをずらしたポジションに堅牢な体制をつくるのがよさそうでした。
時田さんは、病み上がりながら新作を意欲的に発表しました。今回のゲームは、自分の手番で、自分の駒も相手の駒も動かすという、新しいシステムを取り入れたコレクションゲームです。後は得点方式や、動きの制約を調整することで、ゲームが完成しそうです。
まだ研究会で紹介していなかったのか。チェス派生ゲームの傑作Ployをプレーしました。1970年に3Mからパブリッシュされた傑作です。3M製の実物をみんなで遊んでみました。近未来調のデザインですが、なぜかクラシックな感じが不思議
です。館長が3M製の実物を手に入れる前に紙で制作したPloyも出展。こちらは、ゲーム会に常設します。
Queen's Guardは、博物館からゲームマーケット向けにパブリッシュした
World's Best Abstract Strategy
Gamesにも掲載した、歴史的にも重要な中世の名作?です。さまざまなルールの解釈がある中、どのルールを採用すればゲームとして面白いのかを検討しました。序中盤のポジション争いはおもしろいのですが、終盤は負けている方にはあまり手がありません。のんびりと進行するゲームです。中世は、たっぷり時間があったのでしょうね。
優勝は、時田さんと中島が同点。3位は所でした。優勝決定戦でオナガー決着。中島が制しました。
少人数での開催の今回ですが、じっくりとそれぞれのゲームが検討できました。久しぶりに時間を延長して第3部までたっぷりゲームを楽しみました。次回以降、計画していた、特定のサブジェクト(チェス関連、Project GIPFなど)の開催を希望する声もありました。パズルなども取り上げても面白いかもしれませんね。