Martian Chessは、Andrew Looneyによって考案されたゲームです。 Martian ChessのルールのCopy Rightが1997年および1999年であることから、 1997年の考案ではないかと考えられます。1999年ごろからより、Andrew Looney と Kristin は、Looneyの独立系ゲームパブリッシャーLooney Labsから、透明なプラスチック製の四角錐の駒をIcehouseとして販売を開始し、Martian Chessを含む複数のゲームルールを紹介しています。
Martian Chess は、火星人Chessの意味ですが、E.R. Burroughsの火星Chess=Jetanとは、まったく別のゲームです。
Martian Chessは、4人もしくは2人でプレーします。
左の図が、4-Playerの時の初期配置、右の図が2-Playerの時の初期配置です。 4-Playerでは、8x8のボードを、2-Playerでは、4x8のボードでプレーします。
ボードは、4x4の領域Quadrantで分割されており、間を運河が隔てています。 プレーヤーの目前の一つのQuadrantが、それぞれのプレーヤーの支配領域 です。
大、中、小の駒を写真のようにセットアップして、ゲームを開始します。
このゲームでは、駒の色に意味はありません。3種類の大きさの違う駒は、 それぞれ働きが異なります。
いずれの駒も、別の駒を飛び越えることはできません。
各プレーヤーは、自分の手番で上記のルールに従って、自分の支配領域にある 駒を移動させます。移動した結果、他者の支配領域に入ることはかまいません。 また、移動先に他者の駒があれば、その駒を取って、盤上から取り除き、 自分の得点とします。
駒の昇格ルールは、手元の1997年ごろに発売されたIcehouseのルールブックにはなく、 後にルールが加えられたようです。
各プレーヤーは、自分の支配領域にQueenがいない場合、DroneをPawnの いる位置に移動させ、2つを組み合わせて、Queenとすることができます。 同様に、PawnをDroneの位置に移動させ合体させることもできます。
また、Droneが自陣にいなければ、Pawnを別のPawnの位置に移動させて 合体しDroneを作ることができます。
2-Playerゲームでプレーする場合、相手の駒が自分の陣地に入ってきた直後の手で、 その駒を元いた場所に戻す手は指せません。他の場所へ移動することは可能です。
いずれかのプレーヤーの、自分のQuadrantから駒がなくなった時点でゲームが終了します。
ゲームが終了したら、
として、獲得した駒を数え、得点の多い者が勝ちになります。
一度、相手の領域に入ると、自分の駒ではなくなってしまうことに面食らうことでしょう。他のゲームとは異なる、ユニークなルールです。
高得点の駒を獲得するには、序盤の低得点駒のさばきに工夫が必要です。
状況が有利になってきたら、いかに自分の支配領域から駒を無くすか考えます。 序盤、中盤とは異なった展開になります。
写真は、Icehouseの駒に、自作のMartian Chessボードの組み合わせ。