ShuuroとTurangaは、英国のRiver Horse社から発売されているChessの派生です。 Shuuroは、Chessを基本としたルールに、独自のボードやキューブ、追加の駒を使って戦略性を高めたゲームです。Shuuroは2人でプレーするように設計されていますが、Turangaを追加することで4人で遊べるようになります。
基本ルールは、ゲーム開始までの間に、乱数要素や隠蔽情報があります。派生のシリアスなルールは、これらを排除できるようになっています。
写真の12x12のボードと通常のChessに追加のChessmenとキューブを用いて、プレーします。
自分が使うChessmenを選択します。 各駒には、以下のコストが決められているので、 合計が800ポイント以下になるように編成します。
駒 | アーミー内での数 | 1駒あたりのポイント |
King | 1 | 0 |
Queen | 0-3 | 110 |
Rook | 0-6 | 70 |
Bishop | 0-9 | 40 |
Knight | 0-9 | 40 |
Pawn | 0-18 | 10 |
ボードは、6x6の領域4つの区画に分かれています。 1区画について、2つのキューブを任意の位置に配置します。 基本ルールでは、ダイスを使って配置する箇所を決定します。
キューブは、ゲーム中に取ることも移動することもできない障害物になります。
それぞれのプレーヤーは、赤青どちらの色の軍を使うかを決め、Phase1で選んだ駒をKingから順に配置していきます。基本ルールでは、配置するプレーヤーの順番をダイスで決定します。 Kingはそれぞれのプレーヤーの陣1段目の中央6マスのいずれかに配置します。その後は、各プレーヤー順にPawn以外の駒をひとつずつ自軍の駒を選んで、配置していきます。 駒を配置できるのは、手前の段から埋めていきます。1段目にすべて配置が終わらなければ、2段目に配置できません。また、2段目が埋まらないと、3段目に配置できません。4段目以降は、駒を配置できません。 キューブの上には、Knightのみを置くことができます。
Pawn以外の駒の配置を終えたら、Pawnを2段目以降に配置します。Pawnは1段目に配置することはできません。
一方のプレーヤーが配置する駒がなくなってしまったら、もう一方のプレーヤーは、残りの駒をすべて配置します。
配置が終わったら、通常のChessのルールにしたがってプレーします。先後はダイスを使って決定します。
Shuuroでは、キャスリングはありません。
Knightのみ、キューブを飛び越えたり、キューブの上に乗ることが許されています。他の駒は、飛び越えることも、取ることも、上に乗ることもできません。
2段目に配置してあるPawnは、最初の移動で2マス進む権利があります。3段目に配置されたPawnは、初手2マス移動の権利はありません。
Chessと同じ勝利、引き分けの条件を採用します。 Checkmateしたプレーヤーが勝ちです。
配置するキューブの数を変えたり、ランダム性を除外したり、Chess Clockを使って、よりシリアスにするなどのバリエーションが提案されています。
また、6x6のボードでプレーするミ二バージョンでは、より短い時間でプレーすることができます。
Turangaは、Shuuroを4人でプレーする拡張キットです。また、付属のボードの裏面を使うことで、Shuuroボードを変形拡張することができます。
オリジナルのChessルールや駒の働きを尊重して、戦略ゲームとしての要素を上手に取り入れたゲームです。自軍をカスタマイズしたり、地形を変えるといった要素も、Chessのアブストラクト性をそのままに拡張しています。
ボードが大きくなると、Bishopの働きに対して、Knightが弱くなります。そのため、手慣れたChessプレーヤーは、ゲームに違和感を感じることがあるでしょう。 Shuuroは、キューブを用いることでKnightの働きを強め、他の駒の働きを制限する工夫をしています。