ZENIXは、フランスのゲーム・メーカー Gigamic社から2000年に発売されたユニークなゲームです。ドイツ人デザイナー Jürgen Heel の考案です。
2009年8月時点で、日本では未発売です。
ZENIXは、2人もしくは3人で遊びます。
ZENIXには、以下のものが入っています。
写真は、2Playersでの対戦時(右)、3Playersでの対戦時の初期配置です。 それぞれ、自分の色の駒を決めて、ベースボードを挟んで駒を並べておきます。
各プレイヤーは、自分の色の駒12本と中間色の駒6本の合計18本を持ちます。
くじ引きなどで決めた先行のプレイヤーから順番に、ベースボードに自分の色の駒か、手持ちの中間色の駒を配置してゆきます。
ベースボードに配置した駒の上にさらに駒を配置できる状態になったら、上に重ねて配置することができます。
パスをすることはできません。
両プレイヤーがすべての駒を配置し終わったら、ゲームは終了です。
ゲームは、3人でも遊べるようになっています。
中間色の駒も1つの色としてカウントします。 プレイヤーは互いに自分の色の駒を12本ずつ持ち、各ターンで駒を配置してゆきます。
その他のルールは2人で遊ぶ場合といっしょです。
自分の色の駒が、もっとも長くつながったプレイヤーが勝ちです。
つながった駒は2回数えないようにします。
一番長くつながった駒の数がいっしょの時は、二番目に長くつながった数で競う、などの方法で勝ちを決定します。
写真では、白は青い矢印が最長で7。黒は、緑の矢印が最長で8。よって、黒の勝ちです。
3人ゲームでも、ゲームの目的は同じで、最も長く自分の色の駒を繋げた者が勝ちです。
このゲームから、HEXのように、六角の駒を使った配列ゲームの面白さ が再確認できます。直行するグリッドと異なり、 一つの駒から先の接続が分岐できるので、単純な妨害手では相手の狙いを阻止できません。
一方、このゲームは重力による制約があるため、先の着手に対向・準備するための布石にも限りがあります。これは、ゲームを単純にする効果がありますが、熟練した時の着手の広がりとのトレードオフでもあります。このゲームをモチーフに、同じルールのゲームを、単純な2次元のHEXボード上でプレーしてみてはどうでしょうか。ボードサイズをいろいろと変えてみるのはどうでしょう。任意の位置に着手させる方法や、駒に隣接した所にしか継続する手を打てないなど、制限を調整すると、ゲームはどうかわるのでしょうか。