マックルック(Makruk)は、現在も広く遊ばれているタイ独自のチェスの伝承です。マックルックは遅くとも、出土駒から13〜14世紀には興じられていたそうです。
| ルア | マー | コーン | メット | クン | コーン | マー | ルア | 
| ビア | ビア | ビア | ビア | ビア | ビア | ビア | ビア | 
| ビア | ビア | ビア | ビア | ビア | ビア | ビア | ビア | 
| ルア | マー | コーン | クン | メット | コーン | マー | ルア | 
8x8のボードを使い、上記のようにセットアップします。 白が先手です。
相手のクンを詰めれば勝ちです。
同じ局面が三回あらわれると引き分け。王手を含む千日手は、攻め側が手をかえなければなりません。
スティールメイトは禁じ手。差し直しです。
ゲームが終盤に近づいたとき、詰めてまでの手数を決めて、その手数以内に詰められなければ引き分けと言うルールがあります。手数の決め方は、
| 駒の状態 | 基本数字 | 
| ルア2個 | 8 | 
| ルア1個 | 16 | 
| コーン2個 | 22 | 
| コーン1個 | 44 | 
| マー2個 | 32 | 
| マー1個 | 64 | 
| メット(ビアガーイ)1個 | 64 | 
その他、双方合意で引き分けとすることができます。
チェスの仲間のなかでも、マックルックは駒の働きが弱く、テンポがゆっくり進みます。 無駄駒がないように大局観を働かせることが大切です。
対戦して見ると、局面の評価や駒の使い方は、チェスよりも将棋の感覚に近い印象を受けます。
実力が近いと引き分けになることが多い用です。
ページ先頭の写真は、木製のマックルック盤と駒。盤の外は、プラスチック製の駒。