Abstract Strategy Game Society
開催日 2013年1月19日
場所 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室
当館の大阪商業大学アミューズメント産業研究所、将棋-戦略的なアマトップ合議はコンピュータに勝てるかでもご協力いただいている、将棋をはじめとするゲーム研究で著名な、古作登氏が参加してくださり、参加者考案ゲームの検討にも力が入りました。
懇親会では、館長がスパーリングパートナーとなり、打たれまくって 山本さん考案の将棋派生ゲームを検討、さすが将棋のトップアマ同氏によるご指摘、よりよいゲーム性の初期配置を発見できました。
今回は、第2部から参加していただいた方、初参加の方も複数いらっしゃり、心地よい緊張感の中でゲームを検討できました。上級者によるゲーム対戦や、あまり知られていない良質なゲームに出会い、継続することの意義を感じた一日になりました。
第1部 Abstract Strategy Game Society
正規出展
時間 | ゲーム | 考案者 | 発表者 |
14:10-14:50 | Sky Scrapers | 山本さん ギフトボックス | 山本さん |
14:50-15:10 | Renaissance | 中島 | 中島 |
15:10-15:40 | Laser Cruster | 土井さん | 土井さん |
15:40-16:00 | 空中回廊 改 | 土井さん | 土井さん |
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Sky Scrapers | Renaissance |
山本さんのSky Scrapersは、パズル要素の高いシンプルなゲーム。Inspired by Amoebaだそうです。早期に決着がつくのですが、早計な判断は手順の前後で逆転があります。山本さん自身が描いたボードのイラストも好評でした。
中島のRenaissanceは、かなり欲張ったアブストラクトゲーム。アブストラクトゲームのおもしろい要素をふんだんに詰め込みました。プレー時間がたっぷり20~40分におよぶため、第1フェーズと第2フェーズとを分けてプレーすることも推奨していますが、研究会でも、それぞれのフェーズが独立で十分におもしろいので、フェーズ毎に違うゲームとしてあつかったらどうかという意見が多数でした。
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Laser Cruster | 空中回廊 改 |
Laser Crusterは、まだゲームバランスを調整中のゲームですが、レーザーを反射させて衛星を破壊することをモチーフにした、新しい感覚のゲームです。各フェーズで配置されたピースが最終フェーズで連携し、衛星を一気に破壊してゲームが決着するのが爽快です。Khet: The Laser Game という、同様にレーザーを反射させる仕組みを取り入れたゲームがありますが、考案者の土井さんは、このゲームはご存知なかったそうで、本会の第1回に紹介されたAmenから発想を得たとのことです。
空中回廊は2回目の改訂、ボードをコンパクトにしてよりテンポよく進行するようになりました。序盤の布石はやはり大切です。受身になっているようでも、終盤の逆転にチャンスがあります。
第2部 The Game Party
今回、初参加の正田さんから、3つのゲームをご紹介いただきました。 いずれも同じスペインのパブリッシャーから発売されているゲームですが、現代的なデザインと洗練されたルールが特徴的でした。機会があれば、博物館でも紹介していきます。
今回の博物館からのゲーム紹介で予定していたHiveは、他のゲームの紹介が多かったため、今回はプレーできませんでした。またの機会に紹介いたします。
優勝は土井さん、2位がめずらしく山本さん、3位は古作さんでした。 優勝商品は、山本さんの3種類の将棋派生ゲームの詰め合わせ。