HISTORY †
    John Yianniの作品、2001にパブリッシュされました。
    六角の駒を使って、敵の女王蜂を追い詰める、非常にユニークな二人用ゲームです。
    Hiveは、蜂の巣とか、蜂が群がっている様子の意味です。
    六角駒が集まっている状況は、まさに蜂の巣に群がる虫達をイメージさせます。
    
    
    BOARD & PIECES †
    
    ボードは、ありません。強いて言うなら机がボードの役目を担います。 マス目のないゲームです。
    
      - Setup
      先手番は、白い方駒を使います。 各プレーヤー、それぞれの色の駒を全て相手に見える状態でテーブルの上に置きます。 
    
    自分の手番では、配置または移動をおこないます。
    
      - 配置
        配置は、自分の手持ちの駒を一つ選んで、対戦フィールド上(これがHiveになります)に出します。
        駒を出すには、次の条件を満たしていないといけません。
        
          - はじめの駒
          白番の第一手です。テーブルの中央あたりに出しましょう。ここからHiveが広がります。 
          - 次の駒
          黒の第一手は、先に出ている白の駒の辺にピタリと接するように駒を出します。 
          - 以降の駒
          白の二手目以降は、駒を出すときには必ず、自分の駒だけに辺が接するように出さなければなりません。相手の駒と接するような場所には出せません。Queen
          Beeを出すまで、駒の移動はできません。
          駒を出せる場所がないときは、移動をします。 
          - Queen Bee (女王蜂)の配置
          Queen Beeは、自分の四手目までに、必ずフィールドに出さなければなりません。 
        
       
    
    
      - 移動
      自分の手番で、各駒の動き方の制約を守って、一つの駒を移動させることができます。
      配置と異なり、移動した後に、相手の駒に接していても問題はありません。 
    
    
      - 
        
 Queen
        Bee (女王蜂)
       
      - 一つ 巣の周りを一マス
 
      - 
        
 Beetle (クワガタ)
       
      - 二つ
      一マス。巣の上(別の駒の上)に登ることができます。登られた駒は移動できません。また、駒の配置の際には、一番上にある駒の色が、その位置の色として評価します。
 
      - 
        
 Grasshopper (バッタ)
       
      - 三つ 直線で連続する駒を飛び越えた先の、空いている領域に移動できます。
 
      - 
        
 Spider (蜘蛛)
       
      - 二つ 巣の周りを丁度三マス。巣に沿って移動します。
 
      - 
        
 Soldier
        Ant (兵隊蟻)
       
      - 三つ 巣の周りを任意の距離移動できます。
 
    
    以下の拡張駒が発売されています。お互い駒を一つ余分に持つだけで、ルールは同じです。
    
      - 
        
 Mosquito (蚊)
       
      - 一つ
      隣接する駒の内、どれか一つの駒の移動能力を模倣します。巣の上にあがって移動し始めると、巣の上にいる間は、ずっとクワガタになります。
 
    
    
      - ひとつのHive(巣)のルール
      フィールド上には、必ず(駒が)接続したHiveが一つだけ存在するようにしなければなりません。移動した結果、Hiveが分断されてしまうような移動は禁止です。 
      - スライド移動ルール
      BeetleとGrasshopperを除く駒は、駒をテーブル上をスライドさせて移動します。そのため、移動する際にHiveを壊してしまう(べつの駒を動かさないと入れない場所への)移動はできません。
      配置の際は、この制限はありませんので、別の自分の駒で囲まれた空間に駒をドロップすることができます。 
    
    
    GOAL †
    Queen Beeの周囲(6辺)を、駒(相手味方無関係)で囲んだら勝ちになります。
    双方のQueen Beeが一度に囲まれたら、引き分けです。
    千日手は引き分けです。
    
    STRATEGY †
    
    プレーする前は、駒の種類によって、動きに違いがあることや、 相手のQueen Beeを追い詰めることから、
    Chessや将棋に近いゲームと思う人も多いかもしれません。
    Chessと将棋もプレーしてみると、ルールは似ていますが、まったく異質のゲーム
    だという印象を受けます。Hiveは、これらのいずれともさらに異なるゲームです。
    ボードが無いことや、駒が六角であることも一因です。 この感覚は、はじめて行った街で、
    ランドマークや方角を知るための指標が無い(天気や環境)で、目的地と自分の位置を
    どう把握すればよいのか混乱するのに似ています。Chessなどを良くプレーする
    人ほど、このように感じるのではないでしょうか。
    ゲームに慣れると、すぐに動かせる駒(配置、移動とも)が見かけの駒の数に比べて
    少ないことに気づきます。配置、移動の制約によって、拘束される駒がほとんどなのです。配置から終局まで動かない駒もあります。
    
      - 自分の駒の自由を獲得しよう。特にQueen Beeの自由が重要です。
 
      - 
      相手の駒を拘束しよう。Beetleで相手の駒に乗ったり、一つのHiveで、相手の強力な駒を動けないようにするのが有効です。相手のQueen
      Beeは、六角の一辺ずつ間を空けた三辺を抑えてしまえば、動くことができません。
 
      - 
      駒の価値/機能を考えて、配置するタイミングを見極めましょう。早くに配置すると、攻撃目標(動けなくされる)になりやすく、遅すぎると、敵駒自駒が混ざりあい、配置できる箇所が、争点から遠く離れてしまったり、配置できないこともあります。
 
    
    
    NOTE †
    Tile
    Chessは、Hiveに似た発想のゲームです。
    
    SEE ALSO †