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Amoeba (アメーバ)は、2010年に当館館長の中島雅弘によって考案されました。 同じく館長考案の、FlipFlop, RinneTensei、2009年にゲーム学会第7回ゲーム作品コンペ優秀賞のThe Ring Worldに続く、本格的な戦略ゲームです。
Amoeba Onlineで、オンラインでゲームを体験できます。
2014年よりNestor Gamesより、ワールドワイドに出版されています。
Amoeba設計にあたっては、次のような要素をゲームに取り入れることを重視しました。
館長は、好きなリアルタイムストラテジーゲームStarCraftのZergs*1の動きをアブストラクトゲームの中で表現したいと考えていました。固体が合体したり、分離して動きや強さが変化するゲームルールは、こうした発想から生まれました。
それぞれのプレーヤーは、自分の色を選びます。
左図の、Hex形状のボードを使います。初期配置は、右図のように各プレーヤーの色の駒を交点上に配置します。
陣形中央にある駒がKernelで、他に10個の通常駒があります。
以下の駒の動きにしたがって順番に着手します。パスはできません。
単独の駒と、駒がつみあがった状態=スタックがあります。 ここからは、単独の駒も一段のスタックと考えられますので、スタックと呼びます。 駒は、Kernel駒も通常駒も動きは同じです。
スタックは、途中の駒の色や数に関わらず、 一番上に乗っている色のプレーヤーが制圧しています。 制圧しているプレーヤーのみが、そのスタックを動かせます。
スタックは、次の二つの方法でボード上の線に沿って直線に移動します。
いずれも、途中で方向を変えることはできません。 また、移動を終了する位置がボードからはみ出すような方向へは移動できません。
移動や分離のスタックの配置先にすでにスタックがある場合、元あったスタックの上に移動したスタックを積み上げます。Kernel駒が、一番上にある必要はありません。
Kernel駒の属するスタックを制圧すると勝ちになります。
手番で合法手がない場合は負けです。
同一局面が3回現れたり、 双方Kernelを制圧できる有効な手がなくなった場合は、 制圧しているスタックの数が多い方のプレーヤーの勝ちです。 局面が収束しないような場合は、 手番のプレーヤーが終局を対戦相手にオファーし、 受け入れられれば、その時点でスタックの数を数え勝敗を決定します。 支配しているスタックの数が同じ場合は、引き分けとします。
スタックの並び順に注意します。スタックを分離したときに、 どの駒がどの位置に置かれるかで状況が大きく変化します。
高すぎるスタックは動ける個所が少なくなり、不利な状態です。 これを利用して、相手の駒を多く含むスタックを動けない状態にしてしまうのも有効です。
Kernelへのせまり方、Checkのかわし方、スタックの高さを変えないと動ける場所が同じところだけですが一度分離することで移動できる位置を変えるなど、基本の手筋がいくつかあります。これらを覚えて使いこなすとゲームを有利に進められます。
支配されているスタックが多くて、不利に見える局面でも、 意外に逆転のチャンスがあります。
将棋の王手は追う手の格言同様、 Kernelを追いすぎる手は、あまり良い手にならないようです。 Kernelを追い詰めるには、包むように包囲するのが有効です。
一方で、多くのスタックを支配するのも有効な戦略です。相手の合法手を少なくするように指し進めれば、自然と良くなります。
テストプレーをしてもらった人たちの評価はとてもよく、 女性も含め多くの方が面白いとの意見をいただいています。 ルールはわかりやすいので、短期間で十分にゲームを楽しめるようになる。 一方で、深い戦略性が高く、上達するとかなりやりこめる本格的な ゲームだという感想を聞きます。
考案当初は、Kernel駒をKingとしていましたが、名称を変更いたしました。
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