Abstract Strategy Game Society
開催日 2014年5月24日
場所 東京五反田 アーヴァイン・システムズ会議室
今回は、のべ16名もの参加で大賑わいでした。
正規/参考出展
時間 | ゲーム | 考案者 | 発表者 |
14:05-14:27 | Senet Modern | 山本さん | 山本さん |
14:27-14:43 | inpHeXion | 中島 | 中島 |
14:43-15:01 | Mosaic | 中島 | 中島 |
15:01-15:16 | 猫の集会 | Stew Eucenさん | Stew Eucenさん |
15:16-15:25 | スプライン | ネスター・ロメラル・アンドレス | 正田さん |
15:25-15:54 | 秘密のゲーム | 渡邉さん | 渡邉さん |
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Senet Modren |
山本さん出展のSenet Mordernは、太古のすごろくゲーム。オリジナルは、数千年前に遡り、神との対話のための儀式、つまり占いのような性質をもったゲームだったようです。当然当時の正確な遊び方もわかっていないようです。山本さんは、これを現代風にアレンジしました。*1なんといっても圧感なのが、出展されたボードの大きさ、そして駒とボードデザインの豪華さです。デモ用のボードとのことで、販売はされていないのですが、参加者一同、これが欲しいとの声。
ゲームルールも、オリジナルではとても長くなるプレー時間を短縮しつつ、オリジナルのルールをできるだけ温存して、パーティーゲームとして楽しめる工夫がされていました。
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inpHeXion | Mosaic |
中島は、新作inpHeXionと、前回不評だったMosaicの改良版を発表。
inpHeXionは、事前に博物館で公開していましたので、参加された方の多くがルールを読んでいただいていたようです。ご覧の通り、Hexを修正しただけの単純なルールに見えるので、発表直後から、ルールの改善の指摘もありました。しかし、しかし、皆さんプレーしていただくと、このゲームの面白さに気づいたようです。
inpHeXionの戦略には、地の支配のために、部分的にnimの要素があり、さらに接続が伸びていく先のボードの縁や布石に絡むと、形勢が状態が複雑に変化します。相手の駒のある位置に着手するルールにより、序盤から戦いが始まりやすく、終盤に至ると前進するためには指さなければならないが指すと負けてしまうような形もたくさんでてきます。中島作のゲームとしては、これまでにない程好評をいただきました。
Mosaicも、前回ルールや駒のバリエーションを盛り込み過ぎた部分をシンプルに削ってゲームがずっとリーンになりました。あとすこし、対戦中のワクワク・ドキドキ感が盛り込めればと思います。
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猫の集会 | Spline |
Stew Eucenさんの新作は、数ヶ月前に正田さんが提示した「お題」に呼応するかのように、コネクションゲームです。正方のグリッドを用いているので、デッドロック解消のための仕掛けが、駒の配置制限と駒の移動です。6x6ボードで各プレーヤー12個の持ち駒で遊びましたが、持ち駒の数が少なすぎると対辺の接続が難しくなり、多すぎると終盤のゲーム進行が行き詰まるため、駒の数の調整をどうするか検討されていました。
Splineは、Nestor Gamesの「渋」の駒とボードを使ったゲームです。球を積み上げるタイプの配列ゲームとしては、とても自然なルールです。とはいっても、勝つための手順はそれほど簡単にはみつかりません。自分の配置した玉を移動できる、SplineのバリエーションのSpline+もプレーしました。
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秘密 |
渡邉さんは、公に発表するまでは秘密にしておきたいという、リバーシボードと駒を使ったゲームを出展。4人で対戦できるゲームで、いろいろと新発想が取り入れられていました。これらの新発想が、クリエーター達の今後のゲーム制作に刺激を与えそうです。
今回の優勝賞品は、山本さんのSenet Modernのポータブル版。優勝は上位常連の土井さんでした。
今回も第3部では、さまざまなゲームを遊びました。
中島は、古作さんとAlapoの真剣勝負?!に没頭していましたが、皆さんアブストラクトゲームの他にも、 参加者に持参していただいたコロンバ、バオバブを堪能しました。
今回参加頂いた、草場さんと古作さんから、ご連絡です。
草場さんから、「遊戯史学会27回総会のご案内」です。
古作さんから、「日本の将棋と文化展」のご案内です。