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HISTORY

Ludus Romanus

Ludus Romanusは、古代ローマのゲームLudus Latrunculorum*1を基にした二人対戦アブストラクトゲームです。

Ludus Latrunculorumが初めに知られたのは、Varro(116-27B.C.)によって、線と空白による印があるボード上でプレーしたと記されています。 多くのローマの遺跡に、ゲーム盤が発見されており、その多くは小さなタイルや石と共に出土しています。英国では、石の盤に56個のマスがあるもの*2が、Hardrian's Wallで、他に64マスのものや90マスのものが見つかっています。

Ludus Latrunculorumのルールは、1世紀のSaleius Bassusによるゲームの詩記---Laus Pisonisを起源としています。 一方、幾分不明瞭ではありますが、詩の記述は、Seegaというゲームに酷似しています。 Seegaは、19世紀の初めにエジプトの農民によって、今日では英領ソマリランドの民族によってプレーされています。 エジプトは、Trajan*3の時代にローマ帝国の境界であり、ソマリランドはその外側でした。 ローマ帝国崩壊後に、Ludus Latrunculorumがある形でどこかに生き残っていても不思議ではありません。

BOARD & PIECES

Ludus Romanus

Ludus Romanusは、8x8の盤を用いてプレーします。

リーダーの駒、Dux (デュックス、写真中の円筒系の駒)をそれぞれ一個と、通常タイル(写真中の正方形の駒)をそれぞれ16個持ってプレーを開始します。

ゲームには二つのフェーズがあります。

Phase 1 駒の配置

それぞれのプレーヤーは順番に、ゲーム版に通常タイルを2つずつ任意の場所に置きます。

各プレーヤーがすべての通常タイル(16個ずつ)を置き終えたら、Duxを任意の位置に置きます。

Phase 2 駒の移動と捕獲

各プレーヤーは順に駒を動かします。

駒を動かした後、自分の駒と移動した駒で相手のタイルを縦横の間に挟んだら、 挟んだ敵駒を捕獲できます(自分の駒と移動した駒の間には、相手の駒は一つだけでなければいけません、連続した相手の駒を複数個挟んでも捕獲はできません。)。移動した結果、(複数の方向に)二つ以上の駒を挟んだら、挟んだすべての駒を捕獲します。 捕獲した駒は盤上から取り除きます。

移動した結果、相手の駒の間に自ら入っても、捕獲されることはありません。

一つでも駒を捕獲したら、駒を取ったプレーヤーが続けてプレーします。

通常タイル
縦横に一コマ動きます。
Dux
縦横に一コマ、または任意のタイルを一つ飛び越えて、空白のマスに移動することができます。

パスはできません。

GOAL

先に相手の駒とDuxをすべて捕まえた方が勝ちです。

STRATEGY

Phase 1で、配置する場所を十分に考慮する必要があります。 捕獲したプレーヤーが続けてプレーするので、連続で捕獲が続きます。 配置を誤ると、あっという間に決着がついてしまいます。

NOTE

Ludus Romanus パッケージ

写真は、Ludus Romanusのパッケージです。UKの、(確か)ケンブリッジで調達しました。

装飾用の厚紙と盤、タイルはプラスチック製です。

HISTORYは、添付のマニュアルを参考にしたものです。マニュアルは、英語の他にもいくつかの言語で記述され、なんと日本語の説明も書かれていました。

パッケージのスペルは、"LVDVS ROMANVS"と、U→V と書かれています。これは、ラテン語のアルファベットではUとVが同じ 文字だったことを表現しているのでしょう。

SEE ALSO

Last-modified: 2016-12-16 (金) 08:02:34