将棋の盤と駒を使って遊びますが、将棋のvariantではありません。
いつ頃から遊ばれていたのか不明ですが、江戸時代の川柳などに登場することから、江戸時代にはすでにあったことが分かっています。ルールが容易なため、広く遊ばれていたようです。
それぞれ自陣の1列目に、「歩」と「と金」(「歩」同士でもかまいませんが、「と金」を使うのが一般的です。)を9個ずつ並べます。
駒が何個以下になったら負け、ということを事前に決めておき、どちらかの駒がその数以下になったら終了です。
このゲームは、碁盤を使って、お互い碁盤の(路の交点ではなく)マスの中に自陣の一段目と二段目(18個×2段)ずつ配置した状態から開始し、はさみ将棋と同じルールで遊びます。
タイ(Mak-yek)やマレーシア(Apit-sodok)で遊ばれているゲームで、8x8の盤でお互い自陣の一段目と三段目に16個の駒を配置した状態から開始するゲームです。
このゲームでは、はさみ将棋の駒の取り方に加えて、相手の駒の間にはさまれるところに入ると、両側の相手の駒を取ることができます。
日本のはさみ将棋との関係は、はっきりしていません。
自駒の間に隙間を作らないように進めるなどして、簡単に決着がつかない状態にすることができてしまいます。
駒の動きは通常、縦と横のみですが、斜めにも動いてよい、とするローカル・ルールがあります。
また通常盤の隅の駒は、はさむことができないため捕獲できないのですが、二方向から押さえ込んだら捕獲できる、ということを事前に決めておく、というローカルルールもあります。
はさむと相手の駒を捕獲できるルールを持つゲームは他に、二抜き連珠 / 二抜き五目 / Pente、Ludus Romanusがあります。