3三将棋は、南雲夏彦氏が1980年に考案した3x3マスの盤を使う、駒数を減らした将棋の派生です。現代将棋研究会機関誌『カピタン』(加藤徹氏編集)の20号に、氏自身が原稿を投稿し発表されています。
氏は5五将棋に触発されて、もっと小さなボードでも遊べる形はないかと模索し、このゲームを考案したそうです。
写真は、山本さんによるタイル製3三将棋。タイトルは「銀歩王」
2016/11/20放送のNHK将棋フォーカスで、青野九段考案の3三将棋が取り上げられていました。少し以前に、南雲さんのところに商品化にあたり問い合わせ・連絡があり、製品がされたそうです。製品の3三将棋は、南雲さんのアイディアとは異なりすべての駒の種類が同梱されており、全40の初形から、どのような顛末になるかという問題も掲載されています。放送では、15年程前に青野九段が考案されたものを商品可されたということでした。2016/11/6のアブストラクトゲームの会
第1会で南雲さんと館長で全40問を検討してみました。(結果は... )
▽ 銀, 歩
玉 | ||
玉 |
▲ 銀, 歩
3x3のボードを使い、上記のようにセットアップします。
将棋と同じ駒の動きです。 最下段でのみ成ることができます。
二歩、打ち歩詰めは、禁じ手です。
相手の玉を詰めれば勝ちです。
同じ局面が三回あらわれると引き分け。王手を含む千日手は、攻め側が手をかえなければなりません。
はじめから、持駒があります。簡単そうですが、持駒が銀と歩ですので、なかなか追い詰められません。パズル要素がとても強く、面白い作品です。
南雲氏によると、先手必勝の手順があるそうです。
館長も、勝敗について、アマトップの古作氏達と検討してみたことがあります。 みなさんも検討してみてはいかがでしょうか。