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5五将棋は、楠本茂信氏が1970年に発表した5x5マスの盤を使い、駒数を減らした将棋の派生です。海外でも、Mini-Shogiとして人気があります。
飛 | 角 | 銀 | 金 | 玉 |
歩 | ||||
歩 | ||||
玉 | 金 | 銀 | 角 | 飛 |
5x5のボードを使い、上記のようにセットアップします。
将棋と同じ駒の動きです。 最下段でのみ成ることができます。
二歩は禁じてです。
相手の玉を詰めれば勝ちです。
同じ局面が三回あらわれると引き分け。王手を含む千日手は、攻め側が手をかえなければなりません。
将棋と同じ感覚では勝てません。駒の価値も、盤が狭いため異なると考えたほうがよいでしょう。角の価値は働き具合から、相対的に下がります。ゲーム開始時の筋にいる角と隣の筋にいる角では、動けるマスを数えると明確で*1、初期の筋は価値が低いです。角がボードの中央で威張っていると、局面を支配しやすくなります。
一方、竜や馬は大変強力な駒になります。
盤も小さく、駒数も少ないため、あたりまえですが本将棋に比べてスピーディーなゲームになります。将棋の駒を全種類使っていないので、違和感を感じる人もいるかもしれませんが、この盤のサイズでこの駒の種類と配置は絶妙で、ゲームをした感覚は、とてもバランスが取れています。
STRATEGYに記述した内容とかぶりますが、対戦すると、大局観や駒の価値が本将棋と異なることに気づくと思います。しかし、5五の感覚は、詰め将棋や必至問題を解く感覚に近く、本将棋の終盤力が磨かれます。また、駒の価値よりも有効になるスピード重視の特殊な手筋が数多く現れます。
当館のAbstract Strategy Games Onlineで、5五将棋を体験していただけます。
ダウンロードできるリソースに5x5の汎用ボードを用意しましたので、通常の将棋駒があれば5五将棋をすぐに遊べます。