Bagh-Chal(バグチャル)は、ネパール発祥のFox and Geese(キツネとガチョウ)など包囲ゲームの仲間です。バグチャルの意味は、「虎の移動」で、虎が羊や山羊、うさぎなどを捕まえるゲームです。
ここでは、虎と対峙する駒を仮に山羊とします。 2人のプレイヤーで、どちらが虎になるかを決め、交互に手を進めます。
図のような5x5のボードを使い、虎x4、山羊x20の駒を用意します。 虎は、ボードの四隅にそれぞれ1つ配置しておきます。
山羊はボードの外にまとめて、山羊プレーヤーの前に置いておきます。
山羊のプレーヤーは、駒を空いている交点に置きます。
山羊は、20個の手駒をすべて出し切るまで、一度ボードに置いた駒を動かすことはできません。
虎は、ボード上の自駒を交点に沿って1目移動させることができます。
さらに虎は、隣接する目に山羊が居て、同一線上の1目先の目が空いているなら、山羊をジャンプして捕獲することができます。Checkersとは異なり、連続捕獲はできません。 捕獲された山羊は、ボード上から取り除き虎プレーヤーの前に置いておきます。
虎は、別の虎を飛び越えることはできません。
山羊は、すべての手駒を出しきると、ボードの線に沿って1目移動できます。山羊は、他の駒を捕獲できません。
山羊は、虎を取り囲んで、動けなくすれば勝ちです。 虎は、山羊を5個捕獲したら勝ちです。
千日手を避けるために、山羊は同じ局面が現れるような手を指すことを禁じるとすることもあります。
虎は、山羊を4個捕獲したら勝ちとするルールを採用することもあります。
バグチャルは、ネパールではお土産として比較的容易に入手できる民芸品なようです。
日本国内でも、アジア雑貨を扱うお店で見つけることができます。
右の写真は、虎と山羊の少し大きめのもの。ページ先頭の写真は、虎と兎の駒で少し小さめ。 いずれも、ボードの中に駒がしまえて、ボードを二つ折りして運べるトラベル仕様。 木製のものもよく見かけます。