1991年にAmerigames International社からリリースされたCentre Chessに同梱されています。
Centre Checkersの特徴は、円形盤を使うことです。円形の盤を使うこと以外、駒、ルールについてはすべてCheckers, English Draughts (American Checkers / Straight Checkers)と同じです。
写真のような円形のボードと赤と黒のChecker駒を各プレイヤー12個ずつ使い、セットアップします。 駒はすべて、青色のマス目に配置します。以降、通常のCheckersと同様、駒は斜めにのみ移動するので、ゲームで使用するのは、盤上の青色のマス目のみです。
各駒の動きは基本的に通常のCheckersと同じなのですが、盤が円形であることと、赤黒陣営を区切る「バリア」が存在することで、特殊な動きが加わります。
駒の動きはすべて斜めです。 「斜め」の動きは、「すぐ前または後の同色のマスのすぐ右、または左」になります。 盤が円形であるため、「斜め」の動きでどこのマス目に着地するのか見極めるのが、慣れるまで少し大変です。
駒はまず、中央の交点に向かって進まなければなりません。中央の交点を通過したら、次は敵のベースラインを目指して進みます。
Kingに昇格するまで斜め前に一マスしか進めません。 開いているマスにのみ、移動することができます。
敵駒が斜め前にいて、飛び越える駒の直後のマスが一つ以上空いていれば、敵駒をジャンプして捕獲します。自駒の頭上を飛び越えることはできません。
右の2つの図*1をご参照ください。(クリックで拡大します。)左側は、交点を通過してジャンプが着地する例です。右側は中央の交点を越えて、駒が連続ジャンプするときの例です。右斜めの駒をジャンプしたら、次の右斜め先のマスに着地します。連続ジャンプの際は、着地してから方向を転換することができます。
敵陣のベースラインに到達すると、駒はKingに昇格し、斜め前に加えて斜め後に空いているマスに1マス移動できるようになります。
King駒は、同色の駒を2枚重ねて他と区別します。
連続ジャンプの途中でKingに昇格した場合、そこでジャンプは終了し、以降の動きは次のターンにおくります。
Kingは、捕獲後も継続して動くことができ、移動後に向きを変えて連続捕獲することも可能です。向きを変えてジャンプした結果、すでに飛び越えている同じ駒を飛び越えることはできません。
Kingは連続ジャンプ時、Passing Zoneの上を超えてゆくことができます。(とどまることはできません。)
敵の駒をすべて捕獲するか、敵に合法手が残っていない状態にすれば、勝ちです。 上記2つのうちいずれかを、どちらのプレイヤーも達成することができない場合、勝負は引き分けになります。 ChessのStalemate(合法手が残っていない状態)は引き分けですが、Checkersでは、「負け」になります。