Chinese Checkersは、1892年にドイツでStern-Halma*1の名前で発売されました。後に米国で発売された際、よりエキゾチックな名称としてChinese Checkerと命名されました。Chinese Checkersは、Halmaに啓発されて作られたゲームであり、中国(China)ともCheckersとも歴史的関係はありません。
さらに後に日本に持ち込まれ、ダイヤモンドゲームと命名されました。ダイヤモンドゲームでは、以下に解説するようにChinese Checkersのルールが一部改変されています。
写真は、ハナヤマの「ダブルクインテット NEO」のもの。
Chinese Checkers、ダイヤモンドゲームとも、写真のような(全部で121個の交点を持つ)ダビデの星形状のボードを使います。
ダイヤモンドゲームでは、通常3人でプレーします。(2人でもプレー可能です。) それぞれのプレーヤーは、自分の色を選び14個の通常駒と1個のKing駒を写真のように配置してゲームを開始します。
Chinese Checkersでは、合計6人までがプレーできます。 それぞれのプレーヤーは、10個の駒を持ち、ダイヤモンドゲームと同様に駒を配置します。ダイヤモンドゲームに対して5個少ないのは、キャンプの一番外側の境界線上の5個分の駒です。この線上に駒がないため、6つのキャンプが配置しやすくなっています。 Chinese Checkersでも2もしくは3人までの対戦では、各プレーヤー15個の駒を使ってプレーするとしたルールもよく見かけます。
初期配置にある、駒のかたまりの位置をキャンプと呼びます。
各手番で、プレーヤーは駒を移動させます。
敵のキャンプに入れません。ただし、キャンプと中立地帯の境界線上にははいれます。
自軍を全て、対角線上の反対に位置するキャンプに、 先に移動したプレーヤーが勝ちです。Kingは、キャンプの一番奥に移動しなければなりません。
シンプルなルールで、2~6人まで遊べるChinese Checkers、ダイヤモンドゲームは現在に至るまで、大変ポピュラーなボードゲームの一つです。連続ジャンプのルートを発見して、たくさんの駒を一気に飛び越えていく時の興奮が、このゲームの醍醐味です。
異なるボードサイズや、ボード形状を変えた多くの派生があります。
写真は、パズルコレクション(アシェット・コレクションズ・ジャパン)に同梱されたチャイニーズ・チェッカー
Chinese Checkersは、Halmaの名前で発売されたことと、考案においてHalmaに啓発されたと言われていることもあり、Halmaの亜種としてあつかわれることがあります。 プレーしてHalmaと比較してみればわかりますが、明らかに別のゲームになっています。特にKing駒を取り入れたダイヤモンドゲームは、独特です。Chess(欧米他)とその派生同様、伝搬していく過程で、人々はゲームにさまざまな変化を加えて楽しんでいることがわかります。