Noble Celtsは、環状構造のボードでプレーするチェスの派生商品です。 円形に表現されたボードはスエード製で、駒もオリジナルの彫刻を原型にしています。いずれも、製品の考案者Don Green氏の作です。
ボードを除いて、Chessと異なる点はありません。
写真のような円形のボードを使い、セットアップします。
駒は、Chessと同じで、配置も動きも同様です。 Pawnは、進行方向の相手陣一段目まで進むと、PawnとKing以外にプロモーションします。 アンパッサンやキャスリングもあります。
はじめの手番は白です。 駒は盤の中央を越えて移動することはできません。
相手のKingを詰めれば(チェックメイト - Checkmate)勝ちです。
引き分けの条件など、通常のChessと同じです。
駒もルールも通常のChessとまったく同じなのですが、通常のChessをプレイし慣れた人ほど、この円形ボードでのプレイにはなかなかなじめないのではないかと思います。円形であるために、相対的な駒のポジションと効きが把握できなくなってしまいます。
右の図は、Noble Cheltsのボードを、通常のChess盤の端を結びつけた表現です。
通常のチェスボードを使って、同じゲームをプレーできることを、ゲーム盤に駒を並べれば気づきます。トポロジー的に、このボードは通常盤の左右の端を結びつけた構造になっているのです。
付属の円形ボードではなく、通常ボードで、同じRankを左右に行き来できるルールを採用する方が、人間がプレーするゲームとしては理解しやすくなります。
同様のアイディアで、ボードの端をさまざまな結びつけをするルールでChessをプレーするChessの派生が考案されています。ボードの形状が異なるだけで、同じルールでゲームが成立するでしょうか。3 Man Chessのように、特別な制約をもうけないと、初手でいきなり形勢が傾いてしまうような構造になることもあるでしょう。
また、将棋に同じようなルールを適用するとどうなるでしょうか。