オフィシャルサイトによると、発案者のSerge Cahuは、TRABOULETの原案となったPUSH-PUSHを1983年に作りました。
その後完成したゲームが、AKIBA(オリジナルの名前はTRABOULET)という名称でディストリビュータのFUNCO社によって1994年、パリとニュルンベルグのショウで発表されました。
このゲームは、ボードやマーブルの形態や、マーブルを盤上から押し出した数で勝敗が決まるというゲームの目的がabaloneとよく似ています。
AKIBAはヨーロッパのショウで発表されたあと、abaloneのABALONE社から「(ゲームが)abaloneと酷似している」と訴えられ、販売が認められるようになるまで、10年がかかりました。裁判の間、AKIBAのマーケティング、販売は差し止められていましたが、その間に、ディストリビュータだったFUNCO社が倒産してしまったため、販売が再開されることのないまま現在にいたっています。
アメリカではPATCH PRODUCTSによって1997年、KUBAの名でCD-ROMバージョンとともに発売されました。 作者と販売会社間の契約の問題で、2000年に販売中止になったため、現在は入手することができません。
白、黒8個ずつのマーブルと、13個の赤のマーブルを、7x7の穴の開いたボード上に写真のように配置します。
白のプレイヤーが先手です。
プレイヤーは交互に、縦か横に1マスずつ、すぐ後ろに空いているマスのある自分のマーブルを押して動かします。 斜めに動かすことはできません。また、別のマーブルを飛び越えることはできません。
動かす方向のすぐ前に別のマーブルがあれば、それらも一緒に動かします。 動かすマーブルの前にある連なったマーブルは、一度に最高で6個まで、いっしょに動かすことができます。
敵のマーブル、赤のマーブルをボード上から押し出すようにします。 敵のマーブルか、赤のマーブルをボード上から押し出した場合、そのたびに、何度でも、ボーナス・ターンが1回ずつ追加されます。 一度押し出されたマーブルは、ゲームには戻りません。
stale-mateを防ぐため、自分のマーブルが敵によってボードの端まで移動されたとき、すぐ次のターンで逆向きに押し返すことはできません。(1度ターンを見送ってから押し返すことは可能です。)
赤のマーブルをボード外に7個、先に押し出したプレーヤーが勝ちです。
abaloneと似ているといわれますが、プレイしてみると、戦略性の異なる別のゲームだということが、すぐに分かると思います。