trekは宇宙大戦をテーマにした、キャラクター(文字)だけで表現されたゲームです。 RogueやZorkと同じく、シンプルなクラシックコンピューターゲームです。
銀河は、8x8のQuadrantで構成され、一つのQuadrantは10x10のSectorで構成されています。 あなたは、与えられたミッション=一定期間のうちにKlingonを掃討することを達成しなけれ ばなりません。
あなたの乗るU.S.S. Enterprise号の武器は、Phaser砲とTorpedo(宇宙魚雷)の二種類です。 移動には、長距離移動のためのワープエンジンと、短距離移動のためのインパルスエンジンを使います。
補給や修理のためのStarbaseがありますが、ミッションを達成するためには、あまり寄り道はできません。
途中、住民の居る恒星系を発見することもあるでしょう。放置すると、Klingonに占領されてしまうかも しれません。
1971年にMike MayfieldがXeroxのミニコンSigma7上のBasicで記述したのが初めと言われています。
館長が知ったのは、NEC TK-80 Basic Station, Tandy TRS-80*1 Commodore PETのBasicで書かれたものからです。月刊ASCIIやI/Oなど に、各コンピュータ用のソースが掲載され、さまざまなバージョンが登場しました。
普及にはBASIC Computer Games*2にSuper StarTrekのソースコードが掲載されたことが大きかったのではないでしょうか。アスキーからは日本語版が発売されました。
スタンダードなTrekは、コマンドを入力すると次の状態がスクロールしながら表示される、静的な インターフェースです。 TorpedoやPhaserの攻撃がキャラクタを使ったアニメーションするPET上のSuper StarTrekを見たときの 驚きは30年程たった今でも覚えています。
また、友人宅で技術系の仕事をしている父君の HPプログラム電卓*3 *4 上で、StarTrekが動いているのを見て、 とても羨ましくなり、Sharpのプログラム電卓*5上で同様のものを作って、 Sharpプログラム電卓のプログラム集に掲載していただいたのを懐かしく思います。
後に、Sharp MZ-80Kを手に入れてからは、本流*6と信じていた StarTrekを動かしたくて、友人とMZ-80KにPalo Alto Tiny Basicを載せてソースを打ち込みました。 今考えれば、Tiny BasicのソースをMZのBasicに移植するのとどちらが簡単だったか微妙な気がします。
マイコン少年とStarTrekという黄金の組み合わせで、大ブレークしたStarTrekですが、trekとして 現在もLinuxなどの上で遊ぶことができます。(ページ上の画面)
館長がBSD Gamesに含まれているtrekの記事を寄稿しました。LinuxやmacOSで、プログラムを動かします。
あわせて、パッケージに付属のマニュアルの対意訳を公開しました。