Um El Bagaraは、cow gameの意味で、Sudanのカバビシュ・アラブ族の間でラマダンの空腹やのどの渇きを紛らわすために遊ばれているそうです。
Mangala, The Cow Game
Um El Bagaraは、5つのピットが2列並ぶボードと50個の種で遊びます。先手(first player)は左側、または下段の5つのピットを自陣とします。
種は各ピットに5つずつ配置されています。
プレイヤーは、2人で交代に種を移動します。
プレイヤーは自分のターンで、自分の5つのピットのうち1つを選び、そこにある種のすべてを取り、次のピットから、順に1つずつ落としてゆきます。各プレイ ヤーの左側2つのピットからは時計回りに、右側2つのピットからは反時計回りに、そして中央のピットからは任意の方向に周回します。
ピットに1つしか入っていない種は、移動できません。
最後の種が相手のピットに蒔かれ、かつそのピットの種の数が、そのターンの種蒔きの結果として2個、または4個になった場合、プレイヤーはそのピットの種を捕獲します。
このとき、最後から2番目、3番目、4番目の種も相手ピットに蒔かれ、かつそのターンの種蒔きの結果として2個、または4個になった場合、プレイヤーはそれらピットの種をすべて捕獲します。
より多くの種を取得したプレイヤーが勝ちです。獲得した種の数が同じであれば、引きわけです。
Owareと同様に相手側のピットで種をまき終わったところの数で獲得が決まります。左右両方向にトラックを周りますので、Owareに慣れたプレーヤーにとっては、選択するピットによりうっかりするような局面に出くわすこともります。
中央のピットを選択するときは、左右どちら周りでも選択できる特典を有効に使いましょう。
終盤は、相手のピットにそれぞれ、1つしかないようなポジションを多く作れれば、連続で手番を得たり、2点をComboで複数獲得するチャンスになります。
トラックを左右両方に周るのが最大の特徴のUm El Bagara。ボードのピットも片側5つと他のマンカラに比べても少なく、ゲームが早く進行します。得点方式や、合法手の制限など、Owareを手本にその問題点を改善したのかもしれません。