Mancalaは、とても古くからアフリカや東南アジア諸国で広く遊ばれているゲームです。19~20世紀に欧米に紹介されました。現在ではアメリカや欧州のおもちゃ屋で、必ずと言っていいほど見かけるポピュラーなゲームですが、日本ではあまり知られていません。 小さな子供でも理解できるシンプルなルールで、とても楽しいアブストラクトゲームですが、実に戦略性の高いゲームでもあります。Mancalaだけを取り上げた'Mancalaの本'が出版されているほどです。
当館監修のMancala Clubは、綺麗なアートワークが特徴のスマートフォン&タブレット向けのアプリです。Mancala Clubでは、Kalah, Oware, Ayoayo, Um El Bagara, Bohnen Spiel の5種類のゲームが遊べます。世界中のプレーヤーとオンライン対戦して、レーティングを競い合いましょう。
ミッションを達成して、あなたのサファリにたくさんの動物たちを集めましょう。
是非、プレーしてみてください。
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Kalah マンカラの現代的なルールの一つ。 |
London Bridge 当館オリジナルのマンカラ変種 |
Mancalaは、西アフリカが発祥の地ではないかとされており、何千年もの長い間、アフリカ大陸、カリビア諸島、中央-南アジア、中東でプレイされてきた、世界でもっとも古いボードゲームの一つです。
ゲームの呼称も、アラビア語で移動するの意味のマンカラ他、各地で遊ばれているゲームの名称、ルールもさまざまです。
地域/言語圏 | 名 |
アラビア語 | マンカラ |
中近東 | マンカリ |
ガーナ | ワリ |
セネガル/ガンビア | ワリ/ウォロ |
リビエラ | クブー/クポ,ポー |
カメルーン | カレ |
ナイジェリア | アワリ |
南インド/セイロン | パラングリ |
フィリピン/ミンダナオ | スンカ |
Mancalaはボードによって、(たこ焼き焼器のような)穴が一行にだいたい6個以上、二行、三行、四行にならんだものがあります。両脇の穴は大きく開けてあるものや、すべてが均一の穴のもの*1などさまざまです。
穴を石や地面に掘って遊んだものが、キプロス、エジプト、シリア、各地の遺跡から発見されています。
大変に広い地域、そして長い間遊ばれていたことは確かで、その伝播のルートによって、ボードが異なっているようです。
他のゲームや文化が、エジプト-ギリシャ-ローマ-ヨーロッパへ伝わったのですが、中東諸国に伝わったマンカラが、なぜかヨーロッパ諸国では普及していません。
The Complete Mancala Games Book= How to Play the World's Oldest Board Gamesに、マンカラの詳しい研究が掲載されています。
各地に散ったMancalaは、遊び方の種類も多く、120種類以上ともいわれています。
ゲームの進行は、二人のプレーヤーが盤をはさんで対峙し、それぞれの穴に、種、豆、木の実、貝殻、乾いた糞、石など*2の駒を数個ずついれた状態から開始します。 プレーヤーは、それぞれの順番に、適時駒の入った穴を選び、決まった順に駒を再配置します。再配置の結果、特定の穴に入ったものを得点と数えるなどして、得点を競うのが一般的なルールです。