TwixTは、Alex Randolphによって、1961年に作られた、20世紀の囲碁とも言われる、 人気のコネクションゲームです。
発表当初は、Ployと同じく3MのBookshelfシリーズの一つとして発売されました。 人気があるゲームだったからなのでしょう、後に版権が、3M(1962)...Avalon Hill(1976)...Schmidt(1979)...Klee(1990)...Kosmos(1998)と、多数移動しています。
現在は、製品版の入手は容易ではありません。本館では、派生ゲームのTwixT PPをプレーできるようにダウンロードできるリソースに紙のボードを用意してあります。
根強いファンも多く、研究やソフトウェアの開発事例も多数あります。 オンラインのゲームサイトで数千人規模の競技人口がいるようです。
TwixTに影響を受けたゲームにPonte del Diavoloがあります。
24x24の穴の空いたボードを使います。四隅の穴は空いていません。 ボードの対辺には、白線と黒線で、端の一列を区別してあります。この列が、 白黒それぞれのプレーヤーのゴールです。
ボード上の、緑の線は、囲碁盤上の星と同様、プレーの助けになる目印で、ルール上の意味はありません。
それぞれのプレーヤーは、自分の色(白/黒)のPegsとLinksを手元に置いてゲームを開始します。Pegは、ボード上の穴に差し込む駒です。Linkは、PegとPegを結ぶ橋の役割をします。
白が先手ではじめます。
先手の利をなくすために、黒の初手に限り、相手の手を自分の初手とする、 入れ替えができます。黒が白の初手は著しく有利な手であると判断すれば、 それを自分の手としてしまうことができるのです。そのため、白は中立的 な初手を選択する必要があります。これを、パイルールと言います。
派生ゲームが考案されています。
自分の色の、向かい合う辺の間を、線で結べば勝ちになります。
どちらも線で結べない状態になったら、引き分けです。
引き分けは、あまり発生しにくいゲームです。
囲碁と同じく、序盤は布石を打つのが有効です。
Linkを作れるように、Pegを配置するのですが、Pegの配置形によって、相手の応手に対しても、強力にLinkを作れるパターンと、逆に付け込まれてしまう配置があります。こうした基本形(図:この形だと、ダブル・リンクできるポジション☆が、2パターンあります)を覚えると、ゲームを有利に進められます。
写真は、1962年3Mから発売のオリジナル版パッケージ。
ダウンロードできるリソースに印刷して使える、TwixT PP 24x24と12x12のボードがあります。