Simpei (瞬間決着ゲーム シンペイ)は、高橋晋平考案し、2005年に株式会社バンダイが販売開始した、配列を作るゲームです。 ボードや駒の独創的な発想と、バンダイの積極的な販売戦略もあって、近年のアブストラクトゲームとしては、広く普及し多くの人に楽しまれました。
Simpeiは、どうぶつしょうぎと同じく田中哲朗氏によって、2006年に完全解決されています。
写真のように、4x4のボード(上の世界)と3x3のボード(下の世界)を組み合わせた ボードを使います。
各プレーヤー、赤青の宇宙人(といっても見たことないですが)のような形の駒を4個ずつ 持ってゲームを開始します。駒は、上の世界に置くときは、平らな面を下に、 下の世界に置くときには、尖った部分が下になるように置きます。
初手、先手の着手は、必ず上の世界の内側4箇所の交点に一つ駒を置きます。 以降の着手は、任意の交点に駒を置けます。 着手は先手後手、一手ずつ交互におこないます。
着手によって、同じ世界の相手の駒を自分の色の駒で挟むと、 挟んだ駒を任意の位置に移動させます。 間に挟む駒の数に制限はありません、 複数の駒を一度に挟んで移動させることもあります。
お互い、4個ずつの手駒をすべて出しても決着がつかないときには、 手番毎に、配置してある、自分の色の駒を、その駒があった点に隣接した別の世界の交点に移動させます。
同じレベルの世界で、3個の駒を一列に並べれば勝ちです。
自分の手番で、相手の駒を3個並べても、相手は勝ちにはなりません。
自分の手番で、4個並んでいた列から、一つを移動して3個の列を作っても勝ちにはなりません。
駒を移動させて、配列を作るのは、 Morrisの仲間で広く採用されているルールですが、 Alice Chessのように二つのボード上を相互に行き来させながらゲームが進行するところが大変斬新です。
Simpeiの製品は、標準サイズのものと、トラベルサイズ(写真右)の小さな物が販売されています。
江崎グリコ株式会社とのタイアップ商品として、厚紙のボードの小さめのサイズのゲームが、お菓子といっしょに同梱されたバージョンが発売されたことがありました。(写真下左)
以下の、オフィシャルサイトでは、オンラインでゲームを体験できます。