The King of Gameと呼ばれるほど、世界中で最も遊ばれているゲームの一つがChessです。 現在のルールとおおむね同じChessは、16世紀ぐらいに生まれて、その後18世紀ごろまで かけて、欧州各地に普及しました。
8x8のボードを使い、上記のようにセットアップします。白黒のチェッカー模様のボードは、右下に白いマスが来るように向けます。
先手番は、白もしくは色の薄い方駒を使います。
()内は、棋譜や局面を記述する際の駒を表記文字。
相手のKingを詰めれば(チェックメイト - Checkmate)勝ちです。
Chessには、いくつかの条件が成立すると、引き分けになる規程があります。
残った駒だけでは、Checkmateできなくなった時には引き分けです。 双方Kingだけ、King対King+Bishop一つ、King対King+Knight一つ、King+Bishop一つ対King+相手のBishopと同じ色上のBishopが残ってしまった場合など、に引き分けになります。
自分の手番で、相手にチェック(王手)されていない状態で、合法手がない状態になると、ステイルメイトと呼び、引き分けになります。
同じ局面が三回現れる場合、手番のプレーヤーが三回目の局面になる手を指さずに千日手成立を指摘すると引き分けになります。
Perpetual Check(同じ王手の繰り返し)= 同じ局面になるのCheckの連続と、CheckをされているプレーヤーがCheckの連続を避けられない場合も、 この条件にあてはまり引き分けです。*1
50手以内にポーンが一度も動かず、駒の獲得がなかった場合、どちらのプレーヤーも引き分けを申告できます。
一方のプレーヤーが引き分けを申し込み、相手のプレーヤーが合意すれば引き分けになります。
片方のプレーヤーがKing以外のすべての駒を失ってから、Checkmateを30手以内にかけられなければ引き分けというルールを採用することがあります。
Chessは、ゲームの後半になると駒が減って、収束していきます。上級者同士の戦いでは、引き分けになることがとても多いゲームです。 国際大会では50%以上の対局が引き分けになります。
先手の白にゲームの主導権があり、勝率も高くなっています。白は、勝つためには少々のリスクを取って、勝負手を放たないで 無難な戦略を取ると、ほとんどのゲームは引き分けになります。後手の黒は、白が危険を犯して勝ちにくるところをカウンター することで、勝ちを狙うことができます。
ゲーム終盤は、駒の数が減りますので、選択できる手の種類も減少していきます。 選択肢が十分に少なくなった局面では、コンピューターによる力業での解析が進んでいます。 残された局面が先手が勝つのか、後手が勝つのか、引き分けになるのかがデータベース化されています。 現在(2009)は、双方のKingも含めた残り駒が、3-3,4-2などがデータベース化が完了しています。
市販のPC Chessプログラムにも、エンディング・データベース*2が含まれているものがあります。